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オタクと美少女達  作者: たまちゃん
成川 冬花
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夢の終わり

「ここは......」


目を覚ますとまたあの森だった。


「またか......なら早く綾瀬の所に行かないと」


走ってさっきいた場所まで伊織の協力を得ながら向かった。


「綾瀬......」


泣いていた。

そのせいか俺の事も気づいていないようだった。


「私だって行けるなら行きたいよ」


急にそんな事をいう綾瀬の事を湊はただじっと見ていた。


「でも怖いよ......もうあんな事絶対嫌......」


湊は考えていた。

どうする......アニメならどうした......


「もうどうしたらいいかわからない......助けて......誰か助けてよ......」


アニメなら......


【おい湊!

ふざけてんのかお前......】


ふざけてる......?


【お前はどうすればいいかわからないからアニメに頼ってるだけだ】


頼ってるわけじゃ......


【ならそこにお前自身の言葉はあるのか?】


......

何も言い返せなかった。


【お前鈴を助けた日の事覚えてるか?】


鈴を助けた日......?


【覚えてないだろう

お前にははやく立ち去りたくてとっさに言った言葉だろうからな】


あの日......とっさに言った言葉......思い出せない


【鈴は助けられたから好きになったわけじゃない......俺にはわかった

その後の言葉で好きになったんだ】


そいえば何か話した記憶がある。

曖昧で覚えてないが。


【あの日鈴を助けた後お前はひとつの相談を受けた】


相談......?


【悩んでる事があるんですと鈴は言い、お前は話を聞いたあとこう言った】


そうだ......思い出した。

アニメの影響でとっさにでた言葉。


「【そんな事考えてないで後先考えず決めろ......責任なんて俺がいくらでも取ってやるから】」


今思うと本当に恥ずかしい過去だ。


【思い出したか

その言葉でお前は悩んでいた鈴の背中を押した】


俺が鈴の背中を......?


【あの言葉はお前の言葉だった】


でもあれだってアニメの影響だ


【なら今度は本当にお前の言葉を綾瀬にぶつけろ!

お前が綾瀬を本気で救いたいと思うなら簡単なはずだ】


綾瀬を本気で救う......

俺に出来るのかそんな事......


【出来るさ......何ていったって太刀原家の人間なんだから】


そう言われると出来そうな気がする......本当不思議だよ......な。

......またか。






目を覚ますと最初に森に来た時と同じ場所に居た。 あの話がまた聞こえてくる。

またあの人達の話を聞くのか。

だけど少しだけまだいるという事が嬉しかった。


「さぁ頑張るか」






次に目を覚ましたとき目の前には鈴達がいた。

鈴は俺が起きた事に気づくと急に泣き出し抱きついてきた。

そのあと口調が変わった過去の時世話になった少女......名前は清花せいかというらしい

に事情の説明をして貰った。


「君がボートに乗った時倒れたのは私が作った睡眠薬のせいだよ」


「何の為に?」


「夢を操作して女性にしか興味が持たないようにする為だよ

結果は失敗だけどね」


「失敗?」


「途中で操作する事ができなくなったんだ

誰の仕業かしらないけどね」


「じゃあどこまでお前が......?」


「旅館から逃げるまで私が操作してました

その後鈴さんに捕まる予定が台無しでしたよ」


あそこまではそうだったと


「っで、あのあとどんな夢を見たのか教えて貰えたりします?」


「いいぞ......鈴」


「はい」


まだ涙目の鈴が俺を見る。

可愛いと思ってしまうのは操作された影響だろう。


「離れてくれないか?」


「嫌です」


即答ですか。

まぁこのまま話せばいいか。


「なら話すぞ

俺が体験した話を」

読んでいただきありがとうございます。

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