墓地で
今日でこの小説を投稿して1年になりました。
皆さんのおかげです!本当にありがとうございます!
ちなみにこの時間に投稿したのは初回掲載日と一緒にするためです。
「月島だぞ!?」
「いたんだ......私とは二人っきりになってくれないのに月島さんとは二人っきりになるんだ」
「いつの間にか寝てたんだ!? 仕方ないだろ!?」
あ、そいえば部屋から出るとき気絶させられたんだったな。
「......もう私しか見えないように目を潰すしか」
「いや、その発想はおかしい!? というかただ聞いてないで助けてくれよ湊!?」
「無理だ、俺も追われてるから」
「なのにそこで見てるだけの時間をくれてる月島さん達......まさかあれを使ってるから?」
「達? 俺が追われてるのは鈴だけと最後の言葉がすごく気になるんだが」
「しまっーーーぎゃーーー」
流石が動揺したチャンスを見事につかんだ流石妹であった。
......今思うと話しながら流石は目潰しされまいと守ってたんだよな、シュールだな。
「今度は私達と話すばんですよ湊さん」
「ダッシュ!」
「ここどこだ?」
後ろをみたが鈴はいない、けど怖くて走り続けたらいつの間にか......森の中にいた。
「......出口探すか」
色々歩き回ること数分、声が聞こえてきた。
『最近私達が見える者が減ってつまらない世の中になったの』
『時代の流れというものじゃろ、ここも地元の人間しか知らない場所になってしまった』
『最後に入ってきた子......なんという名前じゃったっけ?』
『綾瀬じゃ、ここにきて1年もたってないから覚えておる』
『その子がここで最後に成仏するのかの』
『なんとかしてあげたいがわしらにはもうどうにも』
『わしらが見える人が現れてくれたら託して成仏できるのじゃが』
......聞かなかった事にして立ち去ろう。
【どこにいこうとしてんだ助けるぞ】
「いやだよ! 神とお前だけでもう精一杯だよ!」
『誰じゃ!?』
やべ、大声だしちゃった。
ここは見えてないふりをすればいい。
『人か、丁度よかった話を聞いてくれんかの』
『こっちじゃ、ここに座るとええ』
無反応。
『無反応じゃの? 見えない人か?』
『早く座るんじゃ』
無反応無反応。
『見えない人なのかの』
『茶でも飲め』
『『あ、綾瀬が帰ってきた』』
「どうしてそこは一緒なんだよーーー!!!」
心からの叫びだった。




