夏休みの始まる前日
昨日のような事が毎日起こりながらも数日たち
「明日から夏休みだ~」
「そうだな~」
背伸びをしながら言う
「さて、席に着いて皆」
先生が来て皆の話声が止まる
皆早く帰りたいから静かに先生の話を聞く
「明日の終業式が終われば夏休みです。 ゆっくり休むこと......あ、でも宿題はちゃんとやってくるのよ」
それから不純異性交遊の禁止などの説明をされる
不純異性交遊を禁止してくれるのはうれしいがどうでもいいから早く帰りたいという気持ちもある
「では終了」
「起立、礼!」
礼が終わると皆遊ぶ時間などの約束をしている
「湊どうする? 夏休みはうれしいけど海行かなきゃいけないし......」
「どうするも何も行く準備しなきゃいけないだろ? 何されるかわかったもんじゃないし」
「う~ん......肝試しに心霊スポットに一人で入らされるとか?」
「......そ、それ、は、ないだろう......多分」
「どうした? 顔色変だぞ?」
ないと思う......いや、ないと信じたい......でも本当に心霊スポットとかはいらされたら......
「何の話してるんですか?」
ガタッ
「どうした湊!?」
「すまん、びっくりしただけだ」
ビックリしすぎて脚に力が入らなくなったなんて口が裂けても言えない
「そ、それより夜はどうするんだ? 泊まりなら早く寝たいんだが......」
「駄目です! 泊まりですけど肝試しがありますから寝させません!」
終わった......俺終わった
【どうした? 幽霊とかいう奴が怖いのか?】
そうだよ悪いか
【なら気をつけろよ、今のお前は一応幽霊見えるから......俺と繋がってるせいで】
ふざけんな!? ......あれ? 何でお前と普通に喋ってるんだ俺?
【今更......過去で身体を入れ替えたときに繋がりが出来たんだろ?】
ふ~ん
【それよりさっきの話の続きだが幽霊と絶対目をあわせるな......見えてるってばれたらとりつかれるぞ】
じ、地獄じゃねぇか......
「どうした? 顔色悪いぞ?」
「大丈夫だ......それより俺肝試し参加したくないなぁ~なんて」
「駄目です、私達と一回づつ入って貰います」
「それって鈴とこのえ、それに薫もいれて三回って事かよ!?」
どこのギャルゲだよ......視聴者と体験者の恐怖感の違いを体験しろってか!?