流石の頼み
「なんだ?」
「コイツの事なんだが」
「断る」
「はやっ!」
妹の肩に手をおいて「コイツの事なんだが」って言われたら俺は断るぞ
頼んだぞとか言われたらどうするんだよ
「って違う、話を聞いてくれよ!」
「はぁ......それで?」
「仕方ないなって顔されてるがまぁいいや、コイツを普通の子に戻す手伝いをしてくれないか?」
「どうやって?」
「海行くまで俺の家に泊まって手伝ってくれ」
「いいぞ」
「はやっ!」
「って、そうじゃない。 なら早速夕飯の買い物行こうぜ」
スーパーに着くと流石は食材をカゴの中に入れていく
「っで、今日は何を作るんだ?」
「カレーにしようと思ってる」
「そうか......ん?」
流石の妹が何やら手に持っている
見た所メモだろう
「どれ、俺も買うもの探してやるよ」
そう言ってメモを見ると......惚れ薬の材料と書かれていた
「......そいえば俺も買うものあったな」
逃げようとすると服を捕まれる
「手伝って下さい」
「......誰に使うつもりなんだ?」
「兄さんです」
「そっか、兄に惚れ薬か」
流石の家系は姉弟間の恋愛が多いのか? 今度聞いてみるか
「だから手伝って下さい、これが作れないと兄さんを殺すしかなくなります」
今危険な言葉があったような......
「ごめん、もう一回言ってくれない?」
「? 作れないと兄さんを殺すしか」
「おかしいぞ!? 何でそうなる!?」
「海に行くんですよね? 兄さんはかっこいいので逆ナンされます。 そうならないために惚れ薬を......」
もうダメだ、流石が普通の子に戻したい気持ちがわかるよ
「流石の事だから大丈夫だよ、それとも好きな人を信用出来ない?」
「それは......」
良かった、ゲームの主人公が言ってた台詞が役に立った
「それより睦月さんとか危ないんじゃない?」
「その点は心配ありません、兄さんの部屋を見たら妹との恋愛を楽しむゲームばかりでしたから」
なら海に行って逆ナンされても大丈夫だと思おうよ......
「そんなことよりこれ探して下さい」
《惚れ薬の素》
ないよ!? 全国どこのスーパー探しても絶対ないよ!?
湊と神の恋愛テクニックpart4の予告
「過去との別れ」の後書きで言っていた一人一人にセリフがついに湊に襲いかかる
必死に抵抗を続ける湊であったが神にあれを交渉に使われ......
湊「あれって何だよ!?」
神「気にしない気にしない」
湊「というか次回予告のなのに俺らが知らないって、未来予知か何かかよ」
神「的中率30%だから大丈夫!」
湊「低!?」
神「大丈夫だよ」
湊「何が大丈夫なんだ?」
神「セリフは言えるから安心してね?」
湊「それで安心という言葉が消え去って行ったよ」
神「また次話会おうね~」
湊「次話までに避ける方法を探さないと」