過去2
小さな頃の俺(伊織)は女性に対して恐怖心を持っていた
それはある教えが原因だが今は言わない
俺が森に散歩に出かけた時誰かが襲われていた......それは市だった
折角いい気分になってきた所を邪魔された腹いせに襲っている奴を襲った
......それが俺の生涯忘れる事のない出来事の始まりだった
「どうしてついてくる」
「好きだから」
「......俺は嫌いだから向こう行け」
「やだ」
俺が助けたその日から市は俺につきまとうようになった
当然俺は恐怖心の影響もあり冷たくするが市はそれでもつきまとった
「お疲れだね」
「......そうだな」
「じゃあ一緒にお風呂に入らない?」
「何でそうなるんだ!」
俺は次第に市に心を許しつつあった
そこに俺の今後消えることのない復讐を誓った奴が来る
「よろしく」
「よろしくお願いします」
「俺は......湊と呼んでくれ」
そう、湊と名乗る男だ
俺より強く、色々教えてくれる湊に俺はすぐ心を許した
そしてある日、湊がどうしてか壁を殴っていた
「湊さん......どうかしましたか」
俺がそういうとすぐ怒りを消し、俺の頭に手を乗せ優しく撫でてくれた
「大丈夫だ、心配するな」
そしてここで気づいた
ここにいる湊と名乗る人物は......未来の俺だと
『......』
俺は考えていた
ならどうして市を......?
「話を続けるぞ」
『うん』
その日から湊は俺にあまり会わなくなった
どうしてそうなったのか......心配で一番最初に相談したのは市だった
「そうなんだ」
「うん」
「なら私が聞いてきてあげる」
「ありがとう」
俺の中で市への気持ちが強くなっていたのを俺は覚えている
しかし......その想いが市に届く事はなかった
「敵襲!!!」
その言葉を聞いた瞬間湊の所に向かった市を探した
湊が市を守ってくれる......そう信じてはいたがそれでも不安だった
走っている時に俺はある場所を思い出す
そこに向かってひたすら走った......そして見てしまった
<市のそばで血のついた刃物を持っている湊の姿を>
それから覚えていない
気がついたら布団にいたから
しかしあの光景だけはしっかり覚えている
そしてその日、俺は誓った
<市を殺した湊を必ず殺すと>
本編書いてて泣きそうになったたまちゃんです(・_・、)
俺の文章力でどこまで伝わるかわかりませんが......
さて、今日は鈴と湊にきてもらいました
み「何だが悲しい話だな」
り「そうですね......湊さんは伊織さんの気持ちどう思いますか?」
み「可哀想だな......伝えられない気持ちか......」
り「湊さんも早く気づかないと伊織さんみたくなりますよ」
み「何の事だ?」
り「もういいです! ......でもいつか湊さんから好きだって言ってほしいな」
み「え? もういいですからの後何か言ったか?」
り「言ってませんよ」
さて、これで後書きは終わりです
次話も見てね~♪