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20代最後のゲイのエッセイ  作者: 赤井獺京


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縁を切る。この人生でわざわざその決断をするとは思わなかった。この苦しみは僕自身への戒め

僕の戒め、自分への罰。

わざわざ縁を切る、という決断をしなくても大人になれば自然と人との縁は消えてなくなっていく。


小学生時代毎日遊んだ友人も、高校時代に河原で花火をしたり修学旅行で一緒に組んだ友達も、今では縁なんてないも同然だ。彼らと今さら縁を切る、ということはできない話だ。無い縁を切ることはできない。

 縁を切る、ということを悩んでいるのはその人と縁があるから。それもただの縁じゃない。屋久杉よりも太い縁があったから切れずに今まで来た。

 縁を切るにも、この縁を太く、長く、引き伸ばしてしまったのは僕の方でそのことについては自分が悪いと思う。だけどもう、これ以上は伸ばせないというところまで来てしまった。

 自然と途切れた縁は、いつかどこかでまたくっつくかもしれない。数10年後にどこかでばったり、再開してしまえば縁はまた伸び始める。


 だけど人為的に切ってしまえばそれは無くなる。だから縁を切る、ということを簡単にしたくない。

 僕が縁を切りたいと思っている相手は、僕がすべてをささげてもいいくらいに好きだった人。だけど今は1秒も彼に使いたくないほどに、彼のことを考えるのが苦痛だ。


電話が来れば小言ばかり、何もしないし、家の壁には穴をあける。その上最後は金銭の話でメッセージが終わっている。周りに相談すればもう相手しなければいい、と言われて終わる。


 だけどそんな簡単な話じゃない。まだ好きなのかと聞かれれば好きじゃない。だけど自分が好きになった相手で、10年以上一緒にいたことは変えられないし失くせない。


 だけど今僕たちは人間として合わない。

 そんな状況なのだ。


 聞こえ悪く言えば僕たちはタイミングの悪い共依存。お互いが求めていないときに相手を求めてしまっていた。

 僕が彼を好きな時に、彼は僕を必要としなかった。

 彼が僕を必要としたときにはもう。僕には彼が必要なかった。

 ただそれだけの話で、それが10年くらい続いていただけのこと。基本的には僕の好意があるターンが9年でその逆が1年。僕達は合わなかった。ただそれだけのこと。

 この苦しみはは高校時代の恋愛を捨てきれずに引き延ばしておいて、僕だけが幸せになった罰。

きっとそうだと思っている。


叶わないなら直ちに捨てた方がいい。そんな恋もある。

だけど彼を一途に追わなければ、今のパートナーとは出会っていない。人は傷つかないと幸せを手に入れられないのかもしれない。


 これは僕の罰。自分への戒め。


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