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20代最後のゲイのエッセイ  作者: 赤井獺京


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「無い」と言って夢をあきらめた人たちに、僕が証明したいこと。

僕はいつも物語の主人公だった。


本を読んで、映画を見て、すぐに影響されて僕はその主人公になる。

なれると、思っていた。


僕は超能力があって、

僕はヴァンパイアで、

僕は魔法使いで、

僕には強い仲間がいて、

僕には帰りを待ってくれるお姫様がいて、

僕には何でもあった。


なんにでもなれた。

だけど大人になると、何かになろうとすることが億劫になる。なれない現実を知ってしまったからだ。


僕には超能力は無くて。

僕には魔法も使えない。

僕にはお金も無くて、

僕には何かを成し遂げる能力も覚悟も無い。

何もない。


僕の部屋は散らかっていて、それを片付けることすら成し遂げない。

地元に帰ればいいものの、都会に住むというプライドも捨てられない。


インスタの友達の幸せそうな投稿にいいねも押せなくて、それでも見ることをやめられない。


劣等感を感じることもやめられなくて、生きることをやめることもできない。


何もできないから生きていて、何もできないままに時が経つ。


そしてそれをまた後悔する。


物語の主人公と僕の違いは何だろうか。


はじめは同じはずだ。みんな何も成し遂げられないただの人だった。


それが憧れるヒーローになれたのは、運でも才能でもお金でも漫画だからでも無くて「無い」なんて思わなかったからだと思う。


彼らはあるもので、できることをした。

無い、と言ってあきらめずに今できることからした。


僕たちの「憧れの自分」は常に目の前にあって、それはすぐ手の届く場所にある。


だけど「無い」と思い込んで目の前にあるのに探しもせずに諦める。そうやって僕たちは凡人になってしまった。


無い、ことを理解するのが大人だと成長してしまった。


無いなら、無いなりに、無いことから始めれば大人になった僕も憧れのヒーローにまだなれるはず。


僕はそれを証明したい。


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