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20代最後のゲイのエッセイ  作者: 湊 俊介


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29/40

ミニマリストになる気持ちも分かり始めた引っ越し準備の夜。


引っ越し業者から段ボールが届いて本格的に、部屋の片づけを始めた。だけど片づく見通しが立たない。

多い。物が多いのだ。


まずは量の多い服を減らそうと売る服と売らない服で仕分けをした。一着ずつ畳みながら仕分けをしていると、その服を買った時の思い出がよみがえる。やっぱり着るかも……。これは取っておきたい……。でも冷静に考えれば冬になったら着ようと思っていても袖を通さずに終わりそうな服たちだった。


 これは本格的に断捨離をする決意をしなければ。心を鬼にして服を仕分けた。IKEAの袋7袋分の服を売るようで仕分けた。それを買取店に持っていくと査定に5時間以上かかった。けれどとても丁寧に査定をしてくれた。まとめて数千円で買いたたかれるかと思っていたけれど数万円の思わぬ収入になった。


 物量が減ったところで片づけを進めて服たちを段ボールに入れた。衣装ケース6箱、段ボール4箱分の服たち……。それが全部だった。はたしてこんなに服がいるのだろうか、見つめ直してさらに断捨離を進める。IKEAの袋3袋分をさらに買取店に持っていった。


 全部でIKEAの袋10袋分を売却したけれど、それでもまだ僕の服はたくさん残った。だけど心なしか袖を通さずに冬を過ごした服たちへの罪悪感が手放したことで軽減された気がする。


 もらった段ボール20枚のうち17枚を使って、部屋の中の物はだいたい収納できた。まとめたごみの数はプラスチック4袋、不燃2袋、可燃3袋、これだけの不要だったものが部屋の中から無くなって、自分の体から解放されてとても気持ちが良かった。物を手放すことで得られる解放感、夏休みの宿題を最初の3日で終わらせたときみたいな解放感だった。


 本が5冊だけ、それと布団とパソコン。服も3着だけ。それだけでも生きていける。そのくらい軽い気持ちで生きていた方が息もつまらないかもしれない。引っ越しが終わるまでの間だけミニマリスト生活を楽しもうかと思った夜でした。


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