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20代最後のゲイのエッセイ  作者: 湊 俊介


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21/40

闇で電飾を光らせてクリスマスを心待ちにするとシリアルキラーの気分な

クリスマスの電飾を灯らせて部屋の電気を消すと、赤緑青黄の光がチカチカ点滅して部屋をカラフルに染める。一番好きなクリスマスソングのジングル・ベル・ロックをスマホで流して画面を消した。僕は今一人だ。

そうするとまるで物語の中の連続殺人鬼みたいな気分になった。レコードを爆音でかけて音楽に乗りながら捕まえたターゲットを痛めつけ快感を覚える。ターゲットの肌にナイフの先を突きつけて血が流れ道を作る。悲鳴と音楽が混ざり合って画面が変わる。

クリスマスは楽しいものなのに、一人暗い部屋で電飾を灯すだけでなぜか正反対の気分になった。クリスマス気分を味わいたくてそうしたのに味わえたのはサイコパスキラーの気分で、ジングル・ベル・ロックが終わると部屋の明かりをつけた。クリスマスまであと20日、少しずつ準備を進めている。


 クリスマスケーキはチョコレートケーキを予約した。4号でケーキの上に大きなクマさんが横になって眠っている。4400円と少し高いけれど、パートナーが異様にこのケーキに魅かれたようで決めた。

そもそもなんでクリスマスにケーキを食べるのだろうか。聖書にケーキを食べよ、なんて出てくるはずがない。調べてみると案の定、戦後の洋菓子ブームと企業の戦略から始まったものみたいだ。アメリカのクリスマスでは特にケーキを食べると言いう文化もない。それなら、アメリカのクリスマスにあこがれている僕的にはケーキはなんでもよくなってきてしまう。

チキンはチキン専門のハンバーガー屋で予約をした。ケーキとチキンと、ピザを焼いてエビフライを揚げる。二人で食べきれない量になることは今から目に見える。

クリスマスを当たり前に25日に行うのはよく考えればフリーターの特権だと気が付いた。正社員のころは休めるわけもなく働いていた。まあ別に、当日にやらなきゃいけないなんてこともないんだけれどせっかく休めるフリーターならその特権は使わせてもらおうと思う。

 サンタをいつまで信じていたのかそれももう記憶にはないけれど、クリスマスを楽しめない大人にはならないでいきたいなとも思う。29回目のクリスマスを心待ちにするゲイでした。


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