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20代最後のゲイのエッセイ  作者: 湊 俊介


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20/40

朝マック4つと500mlのストロング缶で眠り込んでいた生活とは大違い。

毎日変わらない生活をしているつもりでも毎日何か変わっていて、それは地球の中にあるプレートが少しずつずれていくみたいに気づかない。だけどたまにそれが大きくずれて地震が起きる。その時に何も変わらないと思っていた生活が大きく変わる。


その時に耐えられるように準備をしておかないといけない。地震の対策と同じように。


 賃貸審査を受けておきながら今一つ、実際に引っ越しをするという実感が湧いていなかった。審査通ると良いな、そう話しながらどこか遠い先の話をしているよう。審査結果はなかなか来なくて、5日ほどかかった。無事審査が通りましたと不動産屋からパートナーに連絡が来て正直に喜んだ。


 審査結果を待つ間は結果が届くまで何日かかるのか、審査に落ちる人はどんなタイプかなどを調べて時間を無駄にしていた。そんなことを調べても結果は変わらないのに。


そんなに引っ越しを楽しみにしているのに、遠い先のことのように思っていた。


だけどいざ審査が通ると、入居費用の支払いと契約の読み合わせの日程が決められた。慌てて、やらなきゃいけない引っ越しの手続きを書き出してチェックリストを作った。今できることは先にやらないと他のことが手につかない主義なのですぐに今住んでいるアパートの解約の連絡等々を行った。


入居費用はぶっちゃけると約40万円。いらなそうなクリーニング費用が入っていたけれど円滑に契約を進めるために目をつぶった。それでも一か月分の家賃込みだから安い方かとも思う。


地元に住んでいる時はこんなことになるなんて思っていなかった。ゲイである僕に恋人ができて一緒に暮らす。夢物語だと思うくらいに起こらない現実だと思っていた。


あのまま地元にいて、あの会社で働き続けていれば、僕の資産額は今の倍くらい溜まってたと思う。だけど人生の幸福度は今の10%にも満たなかっただろう。


夜勤で体調が悪くて、タバコを吸って、夜勤明けには朝マック4つとストロングゼロで眠って、体重は今の20キロプラスだった。今は73キロ台をキープ。

あれを続けていたらきっと今頃、100キロ超えのタバコとストロングゼロを好む金だけ持ってる田舎のゲイだったと思う。


少なくとも誰かと付き合って同棲するなどという結果にはなっていないことは間違いない。


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