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20代最後のゲイのエッセイ  作者: 湊 俊介


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ゲイ目線で見る推し活とは

推し活が流行っているというニュースを見て、「そうなんだ」と何気なく自分の部屋を見渡した。すると、あるキャラクターのグッズが棚にも机にもベッド横にも並んでいて、気づけば僕も推し活ブームの渦中にいたらしい。


好きになってグッズを集めて、気づけば部屋は推しの世界で埋め尽くされていた。推し活の対象はアニメのキャラクター、格闘技選手、ゆるキャラまで、二次元から三次元まで幅が広い。「恋人なんていなくても推しがいればいい」と言われるほど、推し活は生活そのものに溶け込んでいる。


でも、こうした熱量って別に今に始まったことじゃない。

エルヴィス・プレスリーに世界中が熱狂したり、ビートルズやマイケル・ジャクソン、西城秀樹だってそうだ。その時代にも“推し”はいた。ただ、その頃は「ブーム」や「熱狂的ファン」と呼ばれていて、むしろ今の「推し」よりも強烈で広範囲だったのかもしれない。


では、なぜ今「推し活」という言葉がここまで使われるようになったのか。

たぶん、“推す対象”が星の数ほど増えたからだ。世界的ブームと違って、現在の推し活は規模が小さくて、ファン層がより限定されていく。すると自然と、「推しのもとに似たものが集まる」現象が起きやすくなる。


たとえば僕の推しているキャラクター。完全に偏見だと断ったうえで言うけれど、ファン層はゲイ・精神的弱さを抱えた人・40代前後の主婦層が多いように見える。Twitter上でも、ポップアップでも、その印象がどうにも拭えない。偏見とはいえ、半分は事実なのかもしれない。


実際、僕自身がゲイで、しかもパートナーも同じキャラクターにどっぷりハマった。僕以上に。

「ゲイだから似たようなものを好む傾向がある」という言い方は大雑把かもしれないけれど、同じ性質のものを持つ者同士で「同じ推し」に吸い寄せられる、そんな力学がある気がしてならない。


ちなみに僕の中でゲイに人気のキャラクターといえば「ちいかわ」と「星のカービィ」。

そのイメージが強すぎて、逆にその二つは遠ざけている。好きになってしまったら僕も“そっち側”に分類されてしまう気がして、なんとなく怖いのだ。

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