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#14



 俺は白咲義隆。ひょんなことから衆議院議員総選挙に出馬することになり、あれよあれよと巡る選挙戦を戦い抜いた末、見事当選!!


 今回の選挙、なんと新人議員の人数が脅威の126人!

 全体の27.1%!!

 

 もっとも新人が多い政党で日本労働党で90人。

 次いで改革新党で11人。そんで経済労働党が7人。

 他にもいろんな政党で新人が爆誕したんだぜ!!


 ん? 俺はどこの所属かって? 

 俺は、、、自由民衆党ってところでして、、、、

 なになに、先の政党の中にいないじゃないかって?

 そうなんですよ。俺は新人が4人しかいない党の人間なんですよ。


 ウシシ、びっくりした?

 

 そうだよな。俺もその結果を聞いて驚いてるぜ、、、、はぁ。


 初当院の日、結果は前々から聞いていたけど、やっぱり肩身が狭いなぁ。


 みんな日労の人ばっかり。

 おや、おやおやおや、あれは。


 「げっ、」

 「何よげって! 目があっていきなり失礼な男なこと。」


 こいつ、落選したんじゃないのかよ。


 「何しに来たんですか高峰さん。」

 「何って、初当院ですよ。」


 当院? 聞き間違えか。多分入院だろ。


 「あー、ここは国会議事堂ですよ?」

 「そうですね。」

 「え?」

 「え?」

 「あーそういうことか。」


 自分の選択肢からは消していたものが蘇る。


 そう言えば、選挙制度には比例代表制ってのもあったな。

 これは各政党ごとに入る票をドント方式で議席を配分するものだ。

 

 「なによ、小選挙区で勝ったのがそんなに嬉しいの?偉いの?不正で勝ったくせに。どうせ金でもばら撒いたんでしょ。」

 「????」


 この人はいったいどうしたってんだい。

 陰謀論でも吹き込まれたのかな?

 どちらかというと吹き込む側だと思うけれど。


 それにしても失礼すぎるでしょ。負けたこと根に持ってるな。ほぼ自滅しただけじゃないの。

 俺のせいにしないでくれたまえ。


 「不正? 票を買う? そんなことしてませんよ。そういう言いがかりみたいな、子供みたいな真似、やめた方がいいですよ。」


 ソーダソーダ、いつか痛い目見るぞ。

 彼女にこの言葉は効かなソーダ。俺が好きなのオレンジジュース。そこはソーダじゃないそーな!


 「ふん、はん、言ってなさい。」


 なんだよ、はんって。遠隔でってやつか。


 「その辺にしときなよ。」

 「誰よあんたって」

 「私? この度自由民衆党から出馬し当選させていただきました東京3区、夢川(ゆめかわ)芳乃(よしの)です。」

 

 デター! 夢可愛いでお馴染みの、聴衆に襲われた候補者夢川芳乃ッダ!!

 御歳26歳! 今回の最年少!!

 ちなみに、御歳は若者に使う言葉じゃないぞ!!


 そしてオババ、、じゃかった、31歳高峰琴音のこの表情!!!

 まさに、まさに女の戦いが、切って落とされるのカァー!?

 解説のシロサキさん、これはどういう状況なんでしょうか。

 はい、実況のシロッサキさん、これは清純派というどれだけ足掻いても勝てない相手と対戦よろしくお願いしますして絶望しているたかねね選手と、大喜びの白咲選手ですね。

 つまり、どういうことなんですか解説のシロサキさん。

 つまりですね、


 「今日はどの政党の一年生議員にも特別な日、口で戦うならぜひ国会の中でお相手願います。」


 たかねねは負ける!っぜ!!

 よっちゃん、かっこいいぜ!カッコ良すぎるぜ。

 

 そして、たかねね、とてもダサいぜ。

 俺? 恥ずかしいぜ、、、、。女の子に、それも年下の女の子に助けられてとても情けないぜ。不甲斐ない。

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