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三限目は体育で、実保ちゃんとお喋りをしながらジャージに着替えていたら、実保ちゃんが急に黙って、次の瞬間にはしゃがみこんでいた。大丈夫?と声をかけたもののまだ返答は無い。こんな実保ちゃんは珍しい。呼吸も浅くて速いし、低気圧不調というより貧血か何かだろうか。着替え途中なため、残り三つまで外された制服のボタンのせいで、実保ちゃんの装飾のあまりない淡い色のブラジャーが露になっていた。好きな人の貧血とブラジャー、この二つがわたしの中の何かにすごく刺さった。激しい興奮を胸に収めつつ、とりあえず背中をさすってみた。私が大きい声を出したせいで、各々仲の良い者と集まって着替えていたはずの女子たちがすぐに事態を察知し、こちらに駆け寄ってきた。「大丈夫?」とか、「先生呼んできた方がいいかな」などごちゃごちゃ言っているが、おどおどして誰も行動には移さない。これは好都合だった。誰も何もしないおかげで、私が実保ちゃんの介抱をして、私が保健室まで連れて行けるからだ。背中をさすっている途中、この動作が逆に吐き気を助長したらしく、実保ちゃんが弱々しく私の手を掴んできたが、実保ちゃんがあわよくば嘔吐してくれるのではないかという期待に理性は惨敗したため、反対の手でさすり続けた。しばらくすると、大分マシになったらしく、机に掴まりながらどうにか立ち上がり、「大丈夫」と無理やり微笑んでいたが、すぐに立っていられなくなり、危うく頭をちそうだったので、抱きとめた私がそのまま保健室に連れていくことになった。

今まで貧血なんて起こしたことはなかったと思うが、どうしたのだろうか。症状も重いし、何か特別な原因があるのだろうか。そんなことを考えながら、実保ちゃんをゆっくり保健室まで誘導した。階段の途中でしゃがみこんでしまったため、養護教諭を呼んだところ、「先生たちで連れていくから、あなたは授業に戻りなさい」と言われてしまった。こんなに可愛い実保ちゃんを見ていられないなんてあまりにも残念なことだが、授業はとうに始まっているし、指示に従わざるを得なかった。

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