表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

(3)

教卓左斜め前の自席に着く。瞼が重い。睡魔の表現とかではなく、気圧が低い日に感じる目がしっかりと開かない感覚のことだ。今日は小雨だからか頭痛はしないがなんだかぼーっとする。今は梅雨真っ只中、頭がクリアな一日が訪れるのはしばらく先だろう。とはいえ、日常生活に大した支障は無いし(症状が重い日は別だが)、毎年梅雨の時期にはこうなるのでもう慣れている。それにしても、ななちゃんはいつも可愛いなぁ。今日もおはようって言ってくれた、すごくうれしい。ななちゃんのことを考えるだけで自然と口角があがって、隣の席の森さんが怪訝な表情でこちらを見ている。すかさず窓側に視線を移せば、窓の外を眺めているななちゃんがいる。先週の金曜日の帰りのホームルームで席替えをして、今日がこの席で過ごす最初の日だった。隣の人も、自分がいる位置も変わって新鮮なのはもちろんだが、この席の一番の良いところは、ななちゃんと席が隣なところだ。いつもはくじ引きで席を決めるところを、担任の気まぐれで自由に決めることが許されたため、ななちゃんと隣の席になることができた。担任の気まぐれと激しく握手を交わしたい気持ちだ。


私とななちゃんはとても仲が良い。よく二人で遊ぶし、学校では大体一緒に行動している気がする。なので、あながち私の悲しい片思いというわけではないし、きっとななちゃんも私のことが好きだと思う。けど、好きの種類が違うから、結局片思いである。もっと私のことを好きになって欲しい。ずっと私だけを見ていて欲しい。私と居る時がいちばん楽しそうであって欲しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ