Game 03
「その……『チーム』というのは何ですか?」
さっきの委員長が挙手しておずおずと女神に訊く。
『ではまずそれに関わる【配役】について話しましょう』
5.選んだカードは数字で『王族』『平民』『革命家』『影』に分けられる。【K】【Q】【J】が『王族』、【10】から【2】が『平民』、【A】が『革命家』、Joker=【X】が『影』となる。
なお【審判の天秤】に乗せる駒の【魂の重さ】には【配役】による補正はない。
6.『王族』には武器として『剣』が与えられる。これにより『王族』同士の差は無くなり、かつ【天秤】に乗らなくても『王族』は他の『王族』を殺すことができる。その際に『王族覚悟』と宣言することで先制攻撃成功とみなされる。この場合【K】や【Q】同士の戦いであっても相討ちとはしない。
ただし、『剣』を『王族』以外に向けることは禁忌とする。もし『剣』を向けた場合、その『王族』は『天罰』を受けて死ぬ。つまりミスは許されない。
7.『革命家』には武器として『銃』が与えられる。これにより『革命家』は【天秤】に乗らなくても『王族』を狙撃して殺すことができる。『王族覚悟』と宣言することで先制攻撃成功とみなされる。
ただし、『銃』で『王族』以外を殺した場合は『狙撃失敗』となり『処刑』されて死ぬ。つまりミスは許されない。
8.『影』である【X】は、【J(王太子)】が殺されたときスペアの【J】として繰り上がり『王族』となる。それまでの扱いは『平民』の【10】と同じ。
「うーん、将棋の歩成りみたいなもんか?」
「まあそういうこってしょう。【J】が死ねば自分も『王族』になれるが、バレれば今度は秤に乗らなくても命を狙われる。難しい役どころですわ」