黒き世界(新版)

始まり

世界には物語があった。

楽しく、悲しく、ワクワクして、ドキドキする。

物語は素晴らしい、それがどんなに悲しいものであろうと、素晴らしくそれがあるべき姿なんだろう。

楽しいものはそれだけでいい、悲しいものは悲しくたってそれはそれでいい。

その物語がハッピーエンドでもバットエンドでも、救いしかなかろうと救いがなかろうと、その形が1番なんだろう。

こんな物語の主人公に、俺はなってみたい。

これはそんな「俺の物語だ/俺の物語ではない」。