平日の僕(だれか)の戯言
答えが無いのは知っている……
いつも僕は曖昧だ……
小さいころに描いた英雄は余りにも壮大で……
そんな慣れの果ての平民にすら僕は嫌われて……
それ以下の屑はいつだって……
いつしか理想は僕の敵になる……
そして平凡は僕の壁になる……
そんな何者にもなれない誰はただ……
誰かの描いた世界で……
ただ……ただ……生き残ろうと……
懸命に周りに助けを求めながら独りで生きたいと叫んだ……
支離滅裂……そんな僕の戯言など誰にも届かなくて……
そんな神かの創り出した世界で……
僕はようやく、酸素を吸い込み、二酸化炭素を吐き出すやり方を覚えて……
たったそれだけで世界に立っているつもりでいた……
平凡にも慣れない僕はいつだって迷子で……
右も左もわからなくて……
前と後ろがわからなくて……
進む道も戻る道もわからなくて……
それでも、周りには「わかりません」の言葉を言えなくて……
流れる綺麗な音楽さえも……
ワンワンと鳴く犬の声さえも僕には何も変わらなくて……
僕はいつだって嘘つきで……
僕はいつだって……必死だったんだ……
なりたくないのに……誰に近づこうとして……
成れないのに……理想になりたいと……願って……
答えなど無くて……
いつも僕は曖昧で……
僕の望む世界など無いことすら気がつかず……
僕はただ戯言を求めて……
救世主なんて無い……
勇気なんて無い……
だから戯言は成立しない……