表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

空飛ぶ青い飴玉と強靭な肉体の赤い飴玉。

作者: 七瀬




___ある時、真っ黒のスーツ姿でグラサンをかけた?

まるで、映画に出てきそうな男の人に僕は声をかけられたんだ!


『___おい、そこのキミ! お兄さんがキミにイイ話を教えて

あげるから、俺に着いてこないか?』

『___えぇ!? 見るからに、“怪しいおじさん”だね!』

『___俺は、おじさんじゃない! まだ20代前半なんだぞ!』

『それだったら? “老けてんじゃないの?” あんまり顔とか見えない

のに! 老け顔に見えるよ~!』

『・・・まあ、いい! 俺について来るのか? 来ないのか? どうなんだ?』

『あんまりさ~おじさんを信じた訳じゃないよ~何処に連れて行かれる

のか? 分からないのに着いて行く子供なんかいるの?』

『___キミは、ヒーローになりたくないのか?』

『“ヒーロー”になれるの?』

『___キミ次第だよ!』

『___おじさんに、着いて行くよ!』

『よし! では、俺に着いて来ーい!』

『___うん!』





___こんな感じで、まんまと僕はおじさんに着いて行ったんだ。


『___ねえ、おじさん? まだなの?』

『もう直ぐだ! 疲れたか? 自動販売機で何か飲むか? おじさんが

奢ってやるよ!』

『わーい! 本当にいいの? 僕、メロンソーダ&コーラ味がイイよ!』

『じゃあ! 俺はコーヒー&紅茶味にしよう!』


【ガチャン・ゴロゴロ】


___僕とおじさんは並んで座って二人で一服。


『___はあ~疲れた!』

『___だな! だが、少し一服したら、歩くぞ!』

『ええーーーーえええ!? まだ、歩くの?』

『あぁ! もう少しだけ歩く! 頑張れ少年!』

『・・・ううん。』






___おじさんとゆっくり飲み物を飲んだら、また一緒に歩きだしたんだよ!


・・・そうしたら?

おじさんが、僕にこう言ったんだ!


『___よし! キミは【合格】だ!』

『___えぇ!? なにが?』

『___キミは今日から、“ヒーロー”になれるぞ!』

『・・・だから? どういう事なの?』

『これを! キミにあげるよ。』

『___これは? 飴玉じゃない? しかも、青と赤?』

『___これはな! 凄い飴玉なんだよ! 青い飴玉は空を飛べる飴玉!

赤い飴玉は、強靭な肉体になる飴玉だよ! どうだ! 凄いだろう!』

『___うん! 凄いよーーーー! おじさん!!!』

『だから! 俺は、おじさんではない!』

『・・・でも? この飴玉、いつ使うのさ~おじさん!』

『うっ!? また、おじさんて、まあいいか! その飴玉を舐めると一瞬で

大人の男性になり、尚且つ空を飛べたり強靭な肉体になるんだよ! だから

まさかそれが!? キミだとは誰も思わないさ~!』

『・・・・・・本当に、僕でいいの?』

『___いいに決まってるだろう! 俺がキミを合格だと認めたんだぞ!』

『・・・でもさ?』

『___キミは、本当にヒーローになりたいくないのか?』

『そりゃ~なりたいよ! でも、、、。』

『___大丈夫! 俺が認めたんだから! キミなら出来る!!!』

『___うん!』




___こうして、僕はヒーローになったんだよ!


・・・僕が飴玉をなめる時は、、、?

事件が起きた時だ! おじさんから連絡が入って僕がその現場に行って

事件を解決するんだよ!


『___おい? 少年! ○○で事件が起きている! 直ぐに向かってくれ!』

『・・・ごめん、おじさん! 僕、宿題がまだ残ってるんだ! やらないと

ママにまた怒られるよ!』

『___大丈夫だ! キミのコピーを用意している! そのコピーに宿題を

させておけばいい!』

『___あぁ、ううん! じゃあ、行ってくるよ!』

『___あぁ!』






___僕は、青い飴玉を口に入れた!

そして、予め用意しておいたマントを纏って! 宙に浮く。


【よし! 行くか!】


___あっという間に、現場に到着!

事件現場に、証拠のモノが残っている! 僕はその犯人の手がかりを

追ってその場所に、次は強靭な肉体になる赤い飴玉を、、、!



___そこでは、大勢の男達が喧嘩をしていたんだよ!

僕は、あっという間に喧嘩をしていた男達を蹴散らし!


犯人を捕まえて、警察にその男を突き出した!


『___スミマセン! この男が○○で起きた時の犯人です!』

『___えぇ!? あぁ、どうも! ご苦労様です!』

『・・・い、いや? では、僕はここで!』


【トォーーーーーーーーーーーー!!!】

青い飴玉を、サッと口の中に入れて空高く飛び去ったんだ!






___僕は、ヒーローへの道を極めていっているんだよ!

あのおじさんの協力でね!



ヒーローになる事を、ずっと憧れていた僕が実際にヒーローになってみて。

僕が思っていたのとは、ちょっと違うようだけど、、、。


・・・現実は?

目を背けたい事や僕に対してのバッシングもあるよ。

いい事をしているからといって! 絶対にみんなに褒められる訳じゃない!!!


___だけど? 僕がヒーローをやめないのは?

多くの人が、困っているからだ!

助けを求めている!


だから、今日も! 僕は困っている人のところに行くんだよ。


『___おばあちゃん! もう直ぐ信号が変わるよ! 僕が横断歩道の向こう

に行くお手伝いをしてもいいかな?』

『___えぇ! お願い、ヒーローさん!』

『よし! 行くよ~!』






最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ