エピソード1 ―決意―
非日常な体験がいつまで続いただろうか。
新幹線も遥かに越えるスピードで空を翔んだ。
数十分後にようやく止まったかと思えば、目を疑うような光景が見えた。
「何なんだあれは・・・!空中に建物が浮いている!」
「あれは天界の要塞みたいなものよ!さあ、ここが到着地点よ!」
「寿命5年は縮んだな・・・。でだ。話を聞かせてくれよ。」
「説明しよう!世界は悪魔の軍勢によりかなり危機に迫っている!」
「世界?天界の間違いじゃなくて?」
「ううん、世界が危機なの。悪魔達は人間は滅されるべきだと思っているらしくて地球を全て破壊しようと目論んでいるの。つまり、天界も世界も危機ってこと。」
「なんだと?!ならば早く悪魔を倒さなければならないじゃないか!」
「だからここに来たのよ!ここからは真剣ね?君、世界を守る覚悟はある?」
「僕以外に人材がいないんだろ?ならばやるしか無いじゃないか。絶望の運命に抗ってやるよ。」
「ありがとう。君はやはり素質があったよ。なら、天使に転生しに行こう!早く行くよ!」
「早とちりし過ぎだって!ってどわあああああああっ!」
―――僕が世界を守るなんて考えたこともなかった。でも世界を守るって、難しいで表せるほどのものなのかな。