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第一章 砂漠に芽吹く新文明 第十話 意識情報生命体の設計図

 宇宙は、物質ではなく、 “意識情報生命体の運動”として存在する。名詞概念はすべて影響力を持ち、内界・境界・外界の三層で振動し、誕生・膨張・縮小・減少・再生の五界循環を繰り返す。義鷹が龍郎に示す「意識情報生命体の設計図」は、宇宙の構造を単純化し、あらゆる学問を統合するための基礎となる。第十話は、龍郎が初めて“宇宙そのものを設計図として見る視点”に触れる章である。

 第十話 意識情報生命体の設計図


  宇宙は、ただの空間ではなく、意識情報生命体が住む巨大な構造体である。その内界には「界・場・社・会・個」の五領域があり、概念たちは人間のように変身し、化身し、互いに影響を与えながら生きている。外界には創造主が存在し、境界を介して内界へ力を行使する。この章では、義鷹が“意識情報生命体の設計図”を初めて龍郎に開示し、宇宙そのものを一つのОSとして理解するための扉が開かれる。


 龍郎:「意識情報生命体の設計図を作っていただけますか?」

 義鷹:「まず、影響力を持つ名詞概念を意識情報生命体と定義する。それは、創造主から与えられた六感と遺伝情報を持つ。彼らの住所は、観測できる宇宙内に住んでいるとする」

 

彼は、意識情報生命体の創造主たちは、その外界宇宙に住んでいるとした。彼らは、境界を介して、内界宇宙に住む意識情報生命体に影響力を行使できるとした。


 龍郎:「宇宙空間の構造は、どのように設計するのですか?」

義鷹:「その内界の宇宙には、“界”、“場”、“社”、“会”、“個”の領域があるとする。概念は、その領域で類似名を用いて、人間のように変身や化身しながら暮らしている物語にする」


 龍郎:「情報素材の定義をして見て下さい」

義鷹:「その領域には、現実と幻想、事実と真実と嘘、質量と重量、価値などの様々な種類の無限の情報素材が存在するとする」


 龍郎:「その宇宙内の運動エネルギーの空間図の作り方を教えて下さい」

義鷹:「X軸、Y軸の水平軸、縦軸のZ軸の直線を用いる。その九十度の角度の中心のゼロ界として、観測できる宇宙を宇宙の内界、観測できない宇宙を外界とする。その間には境界が存在するとする。観測できない宇宙は、境界を通じて内界に影響力の行使できるとする」

 

 龍郎:「宇宙内の現象の前提条件を教えて下さい」

 義鷹:「その全ての事象や現象は、意識情報生命体のエネルギー運動の変化変容の問題だとする。それは、誕生、膨張、縮小、減少・消滅、再生の循環構造で成立しているものとする。生物も非生物も、物質も非物資も、エネルギーを持つあらゆるものを意識情報生命体に統一する」


 龍郎:「統合できそうな学問を教えて下さい」

 義鷹:「株式運用学、哲学、宇宙学、物理学、化学、情報学、行動心理学、医学、社会学、言語学などが候補になっている。今、統合する遊びをAIとしているので、結論が出るのは、先になる」彼は、淡々と現状を説明した。


 龍郎:「師匠は、宇宙現象の見極めを自分の頭脳をコンピューター化して計算対応して判断しているのですか?」彼は、質問の方向を変えた。義鷹の脳力を確かめる質問をした。

 

 義鷹:「あぁ、そうだよ。君も僕と同じで何でも無意識に計算して判断しているはずだ」

 龍郎:「えぇ!本当ですか・・・?」

 彼は、自分の脳力構造を考えたことがなかった。

 

 義鷹:「そんなこと考えたことないから、自分の脳力を気が付かないだけだ」

 龍郎:「人間の頭脳をコンピューターと同じ機械だというのですか?」

 義鷹:「あぁ、そうだよ。視点と定義の問題なのだ。視点を変える技を持っていれば、誰でも解るはずだ。自分は、機械と同じだなんて信じたくないだけだ」

 彼は、創造者の視点で自分を見ていた。龍郎は、人間の視点で物事を考えていた。

 

 龍郎:「宇宙の現象も、師匠の統一理論で理解できるのですか?」

 義鷹:「あぁ、適当だけどね」本当は知らない。創造した論理データから予想できるに過ぎない。論理を矛盾なく定義すれば、物語界では、全て実在しようが、しまいが自由なのだ」


 龍郎:「その図の見方を教えて下さい!」初めて真剣にデータをみた。

 義鷹:「あぁ、いいよ。おカネ出してくれる約束だから教えてあげるね。

 龍郎:「それは、心がリッチになる方程式ですか?」

 義鷹:「まぁね。使いこなすことができればね。意識情報生命体で組み立てたファジー理論だ。使いこなすには、様々な種類の実戦経験や第六感力の鍛錬が必要だけれどもね・・・」


 龍郎:「師匠が僕に昔教えてくれた“ファジー理論”と場の“量子論”と“罫線”の三つが統合されて適当理論の基本になっているのですか?」

 義鷹:「あぁ、そうだよ。それを全ての現象の構造を理解するために発展させた。まず、君もこの技術を使いたいなら、物事の主体と客体の関係の意味を知ることから始めると良い。物事は、良くも悪くも“欲”、つまり、分解すると“性質”と“力量”と“方向”が絡んでいる」

 

 龍郎:「問題課題の解決策との関係の切り口は、どうするのですか」

 義鷹:「問題課題の解決策を頭脳の整理棚の中にある“関係三図”で見てみると良い」


 彼は、 “関係三図”とは、 “人間”、“学問”、“物事”の三界の関係を“相関関係”、“因果関係”、“学問関係”で考えて見ることだとした。五感は、もちろん、第六感力も使い、問題解決の素材を引き出して頭脳の宇宙空間で組み立ててみる遊びをすることだとした。

 龍郎:「師匠の投資理論は、宇宙論などと共通しているのですか」

 義鷹:「たぶん、そうだと思う。創造主は、僕のように、ものぐさな性格だ。単純な意識と動機でモノ作りをするからだ。物事を初めから複雑にするバカでない。創造主の欠点は、簡単にいうと、何でも指数関数的に物事を大げさに組み立てる微細化と巨大化の習性がある」


 義鷹:「例えば、人間の体は、六十%が水分だ。微細な精子を利用して三千兆倍に膨張させた。彼は、海水二十四%の塩分を含む海水の体を作ったようなものだ。つまり、人間は、ファジーにいうと水人間なのだ。もっというと、素粒子から始まり、原子・分子の集合体になり、その出し入れする体系で生命を維持している」


 龍郎:「先生は、創造主の生成の癖まで読むのですか?」

 義鷹:「君は、ギリシア神話やキリスト教など宗教の創造主の概念を知っているか?」

 龍郎:「単独説と複数説がありますね」

 義鷹:「人間界では、どの神が正しいか、強いかの議論で争いが生じる起因になったと仮定した。この人間の闘争概念の行動に着目した。行動の中に創造主の意識が込められているとした」

 龍郎:「創造主の意図を感じることができるのですか?」

 義鷹:「えぇ・・・! 君は、宇宙の創造主の意図を感じないのか???」

 龍郎:「当たり前です。宇宙の創造主は、証明されていないので存在しません」

 彼は、人間視点で物事を考えていた。

 義鷹:「君は、物事を人間視点で複雑に考えるから物事の解が分らないのだ。君の創造主は、誰だ」

 龍郎:「母親と父親です」

 義鷹:「二人の行動から創造主の意図を百数十億年以上坂登り探れば良い。創造主は、素粒子の実験をしていると思えば判りやすい。人間が宇宙界の産物だということは解るよね?」

 龍郎:「あぁ、分る」怪訝な顔でいう。

 義鷹:「君は、宇宙素材の物資の塊だ。生命体と非生命体と区別するから問題を解くのが難しくなる。人間は、創造者役も、人間役もすれば、機械役、物質役もすると覚えればよい。殺人マシンにも、有徳の人にもなれる。これは、どういう意味か」


 龍郎:「視点を変えろという意味?」恐る恐る言った。


 義鷹:「そうだ。視点の問題だ。人間は、ファジーにいうと宇宙と同体なのだ。素粒子の変化で出来ている」


 彼は、人間界では、物事を区別するために、人間の概念があるとした。人間視点の宇宙の創造主の視点では、人間は、塵のように見えないような微細な存在だ。宇宙素材で生成された境界を振動する素粒子の原子・分子の変化に過ぎないと述べた。人間に組み込まれた素材は、また、宇宙を浮遊して、新たな意識情報生命体の素材になるとした。


 義鷹:「万物は、この誕生を起点に、生(膨張)、死(縮小→減少)、再生、誕生の円軌道の循環か直線運動などをしている」


 彼は、数学界では、人間は、数字に過ぎない。宗教界では、人間は神の子になることもある。生物学界では、生物になる。法学界では、法律を守る人を強制される。

つまり、視点を変えると、人間は、その分野の適当な存在になるとした。


 義鷹:「人間も、他の生物でも、他のものも、同じ宇宙にある素材で作られている。その素材は、様々に変化するが、元は、エネルギーだ」


 龍郎:「そのエネルギーをどのように定義したのですか」

 義鷹:「エネルギーは、遺伝情報と意識情報を持つ変化し続ける主体だとした。意識情報生命体の物語を創作すると宇宙の事実らしきものが自分なりに、ファジーに分る」

 龍郎:「先生は、神をどのように扱うのですか?」

 義鷹:「神とは、相手の都合で様々な変身ができる有能な意識情報主体だと定義した。つまり、相手の都合で様々な主体に化けるのが神の役割だ。宇宙ドラマ界の主役一人だともいえる」

 

 龍郎:「師匠は、証券会社を退社してから“ファジー理論の研究家”に変身したのですか?」

 義鷹:「いいや、新しい面白い遊びを始めたと言ってよい」


 彼は、父親が2008年に引退して、黒田一族の第十四代大頭領になったのはいいけど、実務は、若頭に任せてあるので、何もすることがない。暇なのだと説明した。


 義鷹:「一族のもめ事が少な過ぎる。争いを裁判する最高判事の僕の出番がないのだ」

 龍郎:「暇を持て余して、意識情報主体説で宇宙の全ての物事を束ねる説を考えだしたのですか。確かに、それは、師匠以外、誰も考え付かない遊びです。詳しく話してみて下さい」


 義鷹:「物事を単純化して考える手法だ。例えば、物事をゼロとプラスとマイナスのエネルギーと“数学物理力学化学心理”の影響力で“五界の時間変化”で物事が起きるとする」

 龍郎:「それが、まだ誰も認めていない師匠独自の投資理論の概念を使い、他の学問の概念の統合する技術なのですか?」

 

 義鷹:「今は、まだ、分らない。確信があるだけだ。僕の確信は、革新から生まれている」

 龍郎:「また、ダジャレですか」

 義鷹:「僕のエネルギーは、昔からの習慣、制度、状態、考え方を変える癖から生まれている。心や物事の情報を表す言葉の本質とは、何かから始まっている」

 

 意識情報生命体の設計図は、宇宙の構造を説明するための理論ではなく、“視点そのものを書き換えるためのОS”である。人間は、宇宙素材の集合体であり、素粒子の変化が人間を生み、また、別の生命体へと循環していく。主体と客体の力学、五界の時間変化、関係三図、学問統合―― これらを一つの物語として扱うことで、宇宙の現象は、複雑さを失い、むしろ単純な構造として立ち上がる。龍郎は、義鷹の示した“宇宙ОS”が、 投資理論・学問統合・AI時代の認識構造すべてに通じる 根源的な設計図であることを静かに理解し始めていた。



(第十一話 言葉の本質-意識情報生命体としての言語構造へ続く)


 人間は、肉体ではなく、 “宇宙素材の変化形”として存在する。視点を変えれば、神にも機械にも粒子にもなり、そのすべてが意識情報生命体として五界の循環を生きている。龍郎は、義鷹のファジー理論と量子論の統合を通じて、自らの存在が宇宙の流れと同体であることを理解し始めた。次の話では、意識情報生命体が生み出す “文明創造の方程式”が姿を現す。

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