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結局のところ、こんなに幸せな毎日を過ごしていても
私の心は物置で震えていた頃と変わっていなかった。
ずっと、なにかしなくてはいけないと思っていた。
与えられたことをやれなければ、捨てられてしまうような気がしていた。
出来なかったら、突然この幸せな時間が壊れてしまうようで怖かった。
ミルク粥は、それが全部間違いだと言ってくれた。
私のために、私を心配してつくられたミルク粥は
私が熱を出して動けなくても、お姉様も、お屋敷のひとたちも変わらないし
ここは安心して眠っていい場所なのだと
もう理不尽な暴力を恐れることはない場所なのだと
私に教えてくれた。
今になって、やっと心から安心することが出来た。




