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「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
やってしまった。
大変な迷惑をかけてしまった。
こんなに良くしてもらっていたのに。
いつも通りにやらなくては。
いつも通りに出来るから。
寝台から出ようとしたところを、お姉様に止められた。
「あなたが今日やるべきことは、しっかり寝ることだけよ」
寝台の中に戻されて、肩まで毛布を掛けられる。
メアリーさんが濡れた手巾を額に乗せてくれた。
「もう少し寝ていなさい」
お姉様が髪を撫でてくれる。
すぐに起きて、いつも通りにしなくてはと思うのに
髪を撫でられる感触を追ううちに、私はまた眠ってしまった。




