前へ目次 次へ PR 84/200 2-48 体が重たかった。 毛布を引き寄せてくるまっていても震えるほど寒い。 やっぱり夢だったのだ。 おなかいっぱいご飯を食べて、綺麗な衣装を着て あたたかなお風呂に入って――。 目を開けたらあの隙間風と冷たい石の物置だ。 早く起きなくては。 頭が痛くても早く用意をしないと残り物すら捨てられてしまう。 杖で打たれた足を引きずっているときでも 頭がぼうっとしていて重たいときでも 仕事が出来なかったらもっとひどいことになるから。 早く、起きなくては。