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このおうちの旦那様は背の高い立派な風采の方で、奥様はお姉様に似た金髪の穏やかそうな方だった。
お姉様がそっと教えてくれる。
「ルバート・フェリクス・ミザール公爵と、ミッシェル・コンスタンス・ミザール公爵夫人。わたくしのお父様とお母様よ」
「元気になってきたようでなによりだ、シャーロット。ところで」
旦那様はちらりとお姉様を見た。
「君が嫌でなければ、わたしのことは是非アルお父様と呼んではくれないかな?」
「それは素敵ね。それならわたくしは、シェリーお母様かしら」
言われたとおりにアルお父様、シェリーお母様と呼びかけると
二人はお姉様に似た笑顔で笑ってくれた。
そうして、ここでの生活はどうだったか尋ねられた。
思ったことを正直に話したら、シェリーお母様は手巾を目元に充てていた。




