2-21
ミルク粥はあったかいけれど、火傷するような熱さではなかった。
器に半分ほどのミルク粥は夢中で食べ終わってしまって、からっぽの器を見下ろした。
もっと時間をかけて食べればよかった。
こんなに美味しいもの、次はいつ食べられるかわからないのに。
「本当はもっと食べさせてあげたいのだけど、今は我慢してね」
天使様が困ったように言う。
料理人さんが、器と入れ替えてお湯の入ったカップを渡してくれてた。
料理人さんは私にカップのお湯も飲むよう言いながら説明してくれた。
「何も食べていないところに突然いっぱい食べると、かえって具合が悪くなるんですよ。でも、だんだんたくさん食べられるようになります」
物欲しそうに見えてしまったのが恥ずかしくなった。
教えてもらって、分からなくなった。
今の言い方だと、もしかして、またなにか食べ物をもらえるということなのだろうか。
お湯を飲み終わると、天使様と一緒に厨房を出る。
私は厨房で働くのではなかったのだろうか。
それとも、他になにか仕事があるのだろうか。
これからどんな仕事が待っているかはわからない。
でも、こんなに美味しい食べ物を食べさせてもらって
お風呂にも入れてもらった。
どんなに大変な仕事でもきちんと働かなくては。




