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2-10

見慣れたメイドや庭師のジョンや、じいやまで

どんどんいなくなってしまう。

いなくなることを教えてはくれない。

朝になるといなくなってしまっていて、どうしたのか誰も教えてくれない。


見慣れた顔が減るにつれて、知らない顔が増えていった。

知らない顔のひとたちは、平気で私を叩くひとたちだった。


みんなはいなくなる前には毛布や服をおいていってくれた。

厨房横の物置は半分地下で、いつも薄暗く隙間風も冷たかった。

みんながくれたものは物置の空き箱に隠してこっそり使った。

だけど一番最初に、厚手の毛布を見付けられてしまった。

毛布は知らないメイドに取られて、燃やされてしまった。

裏口の影で、前にジョンがくれた干し肉をかじっていたのを見られた。

食材を盗んだと言われて、手を鞭で叩かれた。


取り上げたいほど良いものではない。

新しいメイドも料理人も、私よりよほど良いものを持っていた。

ただ私が困るから、私が痛がるから。

私が、泣くから。


誰よりも早く起きて、誰よりも遅く寝る習慣が出来たのは

多分この頃だっただろう。

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