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お部屋に入れてもらえなくなって、最初はメイドたちと同じ屋根裏部屋に寝ていた。
ある日、掃除の途中でお嬢様が気に入っていたカップを割ってしまった。
旦那様もお嬢様も機嫌が悪くて、裏口から外にたたき出された。
扉を叩いても誰も開けてくれなくて
庭をさまよううちに、馬小屋にたどり着いた。
まだ馬がいたから、小屋の中には藁も積んであった。
藁がちくちくしたけれど、石造りの階段よりはずっと暖かかった。
翌朝、裏口に戻ると、メイドの一人が出てくるところだった。
臭いと言われて、頭から水をかけられた。
庭師のジョンがシャツをくれなかったら
一日中濡れた服で、家に入れてもらえなかっただろう。
それから、何日も臭いと言われて、厨房横の物置で寝るようになった。




