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最初のうちは、じいやや顔なじみのメイドが助けてくれた。
お腹がすいたといえば、こっそりパンを分けてくれたり
あの子が持って行ってしまった私のものを
そっと戻してくれたり。
でも、私のものを私の衣装棚に戻しておくと
あの子は泣いて叫んだ。
「あたしの服を取った!」
私のだと言い返しても、最後には力ずくで奪い取られた。
取り返してくれたメイドは、いつのまにか知らないひとと代わっていた。
手伝いの内容はどんどん増えて
おじさまの部屋やあの子の部屋の掃除も手伝うようになった。
すっかりくたくたになってお部屋に戻ろうとした。
「そんな汚い恰好で部屋に入るな」
お部屋のなかにはおじさまとあの子がいて、部屋に入れてもらえなかった。
それが、衣装どころかお部屋ごと取られてしまった日だった。




