42/200
2-6
自分だけ一品足りない朝ごはんのあとにおじさまが言った。
「手が足りないんだ。メイドの手伝いをしなさい」
そういうものなのか、とメイドのあとについていこうとしたら
黒っぽい服を渡された。
「服が汚れるから着替えていきなさい」
確かに、お気に入りの服が汚れては困る。
着替えてメイドと一緒に食器を洗った。
戻ってきたときには、あの子が私の服を着ていた。
あの子は私の衣装棚からいくつも服を持って行ってしまう。
「妹なんだ。服くらい貸してやりなさい」
でもあの子はついこの間、新しい服を与えられていた。
それを言うと怒鳴られた。
「我儘を言うんじゃない!」
あまりにも恐ろしくて、何も言えなかった。




