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まだ物の道理も分からない子供でも
もうお母様には会えないのだということだけ分かって
棺にしがみついて泣いた。
じいやになだめられ、慰められ、乳母のサリーが
「かわいそうに、かわいそうに」と抱きしめてくれた。
お母様と私と、おじさまが住んでいた家。
次の日、知らない女の人と女の子が住んでいた。
「今日からお前のお母様だ。仲良くするんだぞ」
もっと私が賢かったら、もっと私が大人だったら。
珍しくじいやが怒鳴っていて怖かったという記憶も
サリーが私をその人から遠ざけようとしていた意味も
きっと全部解っただろうに。




