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2-2

朝、夜明けより早く起きて水を汲む。

厨房に火を起こしてお湯を沸かし

旦那様たちが起きるまでにお茶を用意しておかなくてはならない。

前に間に合わなかったときは酷く叩かれた。

それでなくても、旦那様や奥様の機嫌が悪ければ

廊下のすみにいるだけで蹴り飛ばされた。

お嬢様は機嫌が良ければ私を転ばせて遊び

機嫌が悪ければ本を投げつけてきた。


旦那様たちの機嫌をうかがいながら

大理石の玄関広間や窓を掃除しなくてはならない。

私にはもう、なにもない。

前に持っていたものがあったはずだけれど

いつの間にか全部なくなってしまっていて

それがどうしてだったのかもわからないまま漠然と生きていた。

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