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いつからだったのだろう。
綺麗な衣装があったはずだった。
ふわふわのうさぎのぬいぐるみがあったはずだった。
優しく名前を呼んでくれるお母様と
高く抱き上げてくれるお父様と
あたたかくて柔らかなベッドに
良い匂いのする――
頭から冷水を掛けられて目が覚めた。
「いつまで寝てるんだよグズ!」
もう何度目かわからない夜が明けた。
全てが理解出来るようになったのはかなり後になってからで
この頃の私はただ生きていた。
考える力もなく。
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