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義妹が海の向こうの国へ行くことになった。
船旅になるが、港までの見送りなどしない。
すでに王子に輿入れし、王子妃になったわたくしに
わざわざ義妹の見送りをする暇などない。
王宮の張り出しから馬車を見下ろしていると
夫になった王子殿下が隣にやってきた。
「寂しくなるね。あんなに可愛がっていたのに」
「まさか」
ただ義妹を虐げていただけで、なにを寂しく思うことがあろうか。
さて、二か月後には海向こうの国まで親善に向かう予定がある。
再会した暁には、今度はどう虐げるか、今から楽しみでならない。
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