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義妹は正式に我が家に養子に入っているけれど
義弟はあくまで「弟のようなもの」であり、一時的な預かりである。
そのあたりの線引きははっきりさせておかなくてはならない。
街中を歩く際にも、義弟には我が家の家紋はつけさせない。
これが我が公爵家の男子であれば
わたくしのエスコートをさせてもよかったが
そんな栄誉は与えない。
義弟には義妹のエスコートをさせる。
不慣れなもの同士、お似合いではないかしら。
懇意にしている装飾品店に行く予定があったので
二人を従えて店まで行く。
わたくしのエスコートなどとても務まらない義弟でも
荷物持ちには役に立った。
出来たばかりのブローチをスカーフに留めさせ
絶対に落とさないようにと命じる。
さあ、きちんと言うことを聞けるかしら。




