25/200
25
お父様はこともなげにおっしゃった。
「訳あってしばらく我が家で預かる。そうだな、弟とでも思うがいい」
妹の次は弟。
ボロ雑巾に野犬。
伝統と格式ある我が家に相応しいとは思えない。
せいぜいわたくしに虐げられてみじめな思いをするがいいわ。
わたくしが針子たちに作らせた新しいドレスを着る横で
義妹と義弟には我が家の蔵から出てきた古着を着せてやる。
療養というなら贅を凝らした食事も必要ない。
最近すっかりご無沙汰だった
白い液体に煮溶かしたパンの出番だ。
見張っていたので捨てることも出来ず
渋々口に運んでいた。




