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わたくしの義妹が編入したという話は
刺激の少ない学内で大変な噂になってしまった。
義妹が編入したのは中等部。
わたくしが所属する高等部にまでその日のうちに噂が広まってきていた。
わたくしより一学年上に所属する婚約者殿まで面白がって見に行くものだから、
下級生たちは大騒ぎらしい。
義妹がつけあがらないように、そういったことは控えて頂きたいわ。
義妹は仮にも公爵家の姓を名乗っている立場だ。
学園内で恥ずかしい振る舞いをしていないか、定期的な監視を忘れてはいけない。
案の定、義妹の同級生と思われる少女たちが
義妹を囲んで随分大きな声でおしゃべりをしていた。
みっともない。
義妹を呼びつけると、すぐさまこちらにやってくる。
「わたくしの妹がご迷惑をお掛け致しまして、申し訳ございません。ユリアーナ様、エリザベス様、オリヴィア様」
丁寧に詫びたのが功を奏して、義妹の同級生である令嬢たちはすぐに引き下がってくれた。
義妹に友人が出来る機会など与えてやらないのだ。




