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1年で義妹の背も伸び、貧相だった髪も多少は見られるようになってきた。
貴族の子女は、社会勉強も兼ねて王立学院へ入学しなくてはならない。
これまではあらゆる面で学院になど到底行かせられるものではなかったが
両親からの奨めもあってわたくしと同じ学園へ編入させることになった。
編入までに最低限のことを覚えさせなくては。
わたくしと同じ学園へ入るために編入試験もある。
王立学院にはセレスシャル王国筆頭公爵家である我が家も多額の寄付をしているが
だからといって口利きで入学させるような特別扱いはしない。
編入にあたって用意すべきことは山ほどあったけれど、
わたくしが全てを躾けてやる時間もない。
仕方がないので、今度は家庭教師を呼ぶことにした。
家庭教師を選別する時間など勿体なかったので、
わたくしが入学前に教わっていたジェミニ夫人を呼んだ。
夫人の指導は厳しい。
しっかり義妹を虐めてくれるに違いない。




