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3日後
わたくしの婚約者殿を屋敷にお迎えするにあたり
メイドたちは朝から支度に大わらわだった。
わたくしの身支度はもちろん、今回は義妹にもみられる格好をさせなくてはならない。
古着の中でも、比較的状態の良いものを特別に与えた。
婚約者殿を前に、義妹はぎこちなくも作法通りのお辞儀をした。
いかにも不慣れなお辞儀であったが、かろうじて及第点だろうか。
散々躾けた甲斐があったというものだ。
物珍しいとみえて、婚約者殿もあれこれと義妹に話しかけていた。
せっかく仕込んだので、覚えさせた詩も暗唱させた。
これで少しはわたくしの面目も立つというもの。




