前へ目次 次へ 122/200 2-86 宮廷作法は日常的な作法よりもさらに厳密で格式に則ったものだった。 扇の持ち方やお辞儀の仕方も、クセになっていた部分を細かに指摘される。 エディも紳士として立ち居振る舞いを指導されていた。 お手本は勿論お姉様だった。 衣裳の裾を持つ指先、扇を携えた腕の角度や 軽やかに歩きながら乱れることのない上半身。 目の前にはいつも、これ以上なく美しいお手本があった。 実践してわかる。 お姉様がどうして乗馬もお上手なのか。 つまり、宮廷作法は全身の力が必要な仕草だったのだ。