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新しいきょうだいは、さすがに私ほどボロボロではなかったけれど
やっぱり痩せていて、ちょっとだけ目が怖かった。
お姉様が名前を訊ねても、返事をしない。
思い切って、一歩前に出る。
夜会で何度も実践した正しいお辞儀で名乗った。
「私は、シャーロット・リリィ・ミザール。あなたのお名前は?」
彼は私のほうを見た、と思う。
長い前髪に隠れて、ほとんど目元が見えなかった。
「……エドゥアルド」
彼、エドゥアルドは、メアリーさんたちに取り囲まれて
湯殿に連れていかれてしまった。
私のときも、周りからはあんなふうに見えていたのだろうか。




