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2-74

今度は商人が宝石を次々に並べていく。

小さいものから大きいものまでずらりと並ぶと

もうなにがなんだかわからない。


家にいた頃、そういえば奥様とお嬢様がよく商人を呼んでいた。

大粒の宝石を選んでは首飾りや指輪にしていた。

その前にはお母様の装飾品を使っていたけれど

あれらはどうなってしまったのだろう。


お姉様は大粒の宝石はほとんど見ないで

粒の小さな石を気楽な様子で選んでいた。

商人は苦笑して、そのわりには少し嬉しそうに言った。

「さすがはヴィクトリア様。良いものをお選びになる」

お姉様は装飾品の意匠図を見ながら商人と相談を続けた。

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