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そうこうするうちに、上級生は勢い込んで私の腕まで掴みかかってくる。
これはお姉様に会わせるべきひとではないと、学校での経験が浅い私でもわかる。
掴まれた腕にかかる痛みと、伝わってくる熱が
いやがおうでも家にいた頃を思い出させた。
離してほしいと訴えても、お姉様に会わせるまで離さないという。
だからといってお姉様が待つ馬車まで走ることも出来ない。
コツコツと誰かが来る足音がしたので、助けを求めてそちらを見た。
「シャーロット、いつまでわたくしを待たせるつもりですの?」
どうしてお姉様は、いつも私が助けを求めているときに来て下さるのだろう。




