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学年や男女を問わず、同じように呼び止められることが何度かあった。
内容は多少変わるけれども、私の身分のことや、
まだまだ下手な所作や作法のことだったり。
自分が至らないことは百も承知なので
そうした指摘を受けることは仕方のないこととはいえ
それを理由にお姉様やミザール家のことまで悪く言われるのは堪えた。
インクをひっくり返されたり、水をかけられる分には
それほど痛くもないので構わないのだけれど
せっかく用意してもらった服を汚してしまうのは悲しかった。
屋敷に戻ったあとに洗濯室へ持って行ってこっそり洗おうとしたら
洗濯女中のベルに持っていかれてしまった。
「あたしどもの仕事を取らないでくださいよ、お嬢様」
仕事を増やしてしまって申し訳ないと思いつつ、その言葉に甘えることにした。




