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英雄から生まれた闇  作者: coll
1/1

生徒会、英雄となる

夢との戦いから数ヶ月経った頃、世界的な犯罪が起きず、平和となった。

夢との戦いから数ヶ月経って俺はいつも通りパトロールをしていた。


「今日も平和だな...良い事だ!!」


俺は神ノ丞乖十。神夜乃高校1年生、1年の生徒会長をしている。俺の異常能力は不正チートという能力で最強の能力の一つらしい。ちなみに異常能力と言うのはこの世界に存在する能力を持たない者が付けた差別用語的な言葉らしいが、俺は気に入っている。


「お前今日もパトロールしてんのか...まるで警察だな」


「お!裁兎!偶然だな!」


こいつは白神裁兎で、俺の右腕の副生徒会長でもあり俺の幼なじみだ。裁兎は俺よりも強いが、強さにおいては謙虚で俺の方が強いと言う。俺は裁兎の方が強いと思っているんだがな...


「ふふん!最近話題の私人警察だ!」


「それ悪い意味で話題になってるやつな、あとほんのり古い」


「あれ?そうだったか!」


「まぁパトロールするのもいいがな...折角の冬休みなんだもうちょっと遊んだらどうだ」


「それもそうだな!パトロールが終わったらどこか遊びに行くとするよ!」


「そうか、じゃあな乖十」


「おう!またな!裁兎!」


そうして俺らは別れた。


「いやぁパトロールして裁兎に会えるのは運がいいな!っとぅ!」


中心街行くか!


「うぉ!?」


「ニュースにはなってなかったはずだが...?」


何故か街中俺ら生徒会の像や名前が貼られている。


「あ!あの人って生徒会の神ノ丞君じゃない!?」


「っ!!」


「あ!ほんとだ!!」


「え待って超カッコイイ!!」


「めっちゃイケメンじゃん!」


「ヒーローだー!!」


「くっ!」


咄嗟に離れてしまった。


「ジャンプ力すご!」


「カッコイイ...」


「おれもあの人みたいになれるかな!!」


「大人になれたらなれるかもね」



「な...なんじゃこりゃ...」


久しぶりに街に来たら、俺らを英雄として崇めているようだ...


「この状態じゃ今更取り壊してくれなんて言えないしな...」


「ふっ...!」


「まぁ、そのままにしておいていいだろうな!」


害がある訳でもないしな


「ん?」


怪しげな施設だな...


「こんにちはー!!!」


扉を勢いよく開ける。すると


「...誰だお前」


「何をやっていらっしゃるんでしょうか!」


「特に何もしてないが...」


「...本当ですかー?」


超怪しいぞ...俺の勘が確実にこいつらは悪者だって言っている...


「ってちょっとこの人って英雄五大神の1人じゃないですか!?」


「英雄五大神...?」


なんだその2つ名的な奴は...カ、カッコイイじゃねぇか!!!


「しかも五大神の中でも最強の人じゃないですか!!」


「後醍醐天皇だか五大老だがしらねぇがな、俺らは何も悪いことしてねぇぞ!」


「い、いやここは正直に言った方が良いですよ!!」


「黙れ!上司の意思を尊重しろ!」


「うぅっ...」


「ほーん...何か悪ーいことしてるみたいだが...?」


「はぁ...こいつのせいで俺が戦わなきゃならねぇじゃねぇかァッ!!!」


「っ!!」


「イペリット」


「なっ!?」


これは...ガス...!?しかも毒ガスか...ッ!!


「だがな...それじゃ俺は死なんな!!」


「なッ!!」


「おい!お前も手伝え!!」


「う、うぅぅ...!!!もうヤケクソだぁああ!!」


「っ!!」


これは...!!?雷!?


「ただそんなんで俺が死ぬわけが無いだろうに!!」


「ふんっ!!」


「グェッ」


「ガッ」


「よし...後は電話して終わりっと...」


もう絶対悪は消えたというのに何故人は悪行を犯してしまうのだろうか...


「俺には全く理解ができないな」


「そりゃお前には理解できないだろうな」


「っ!?」


「誰だ!!」


ここに来るまで反応できなかった...!!嘘だろ...!?何者だこいつ...!


「お前のせいで俺は...英雄の名を剥奪された...お前がいるからこの世は光で満たされない...」


「どういう事だ...!?」


「真の光は闇を理解してこそ発揮する。そして闇を理解することにより、光は人々の希望へと進化する」


「...訳が分からないな」


「今のお前には分からないさ、何れまた何処かで会うだろう...神ノ丞乖十...お前が今のまま進む限り...な」


「おい!!待て!!」


「な...何だったんだ今のは」


謎の人物が心に残ったまま、眠りにつく。そして次の日。


「どうしたの?乖たん、冬休みなのに元気ないね」


こいつは神無崎かんざき凪津、俺と裁兎の幼なじみで、小中は別のところだったけど、高校からまた一緒になった。顔立ちは中性的で、男子からも告白されるらしいが...真相は分からないな


「え、あ、あぁ...ちょっと気がかりなことがあってな」


「なんか悩み事なら、この凪津ちゃんに言ってよ!」


「んー...いや、そこまで重大じゃないから良いかな!ありがとうな!なっちゃん!」


「そう?なら良いんだけどね」


「そんなに俺元気なかったか?」


「うん、無かったよ...!僕はいつもの乖たんが好きだから、いつも通りに戻って欲しいかな」


「なっちゃん...ありがとうな!」


「良いよ!お礼なんて」


「俺がしたいからしてんだよ!」


「じゃあありがたく受け取っとくね」


「あぁ」


それにしてもマジでなんだったんだ...あの黒フードの奴は...



謎の人物と接触してしまった神ノ丞乖十。またもや不穏な雰囲気が...神ノ丞乖十の運命はどうなるのか

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