勇者一行。
閲覧していただきありがとうございました!誤字はすてーたすです!今回はあげたこの小説は、「勇者になるまで」、「第2の人生」、「魔法使い(前編、後編)」、の短編の続きです!遅れました…。よろしくお願いします!
いつもの行きつけのバー。
「店長いつものー!!!」
カウンター席に座る…。そして俺は最高に酔っていた。大仕事である夜市の壊滅改善ができたのだから…!!!未だに余韻が取り切れていない。
「飲み過ぎですよ!勇者様!明日も仕事あるでしょ!」
すると怒りながらも店長から貰った酒を持ってきてくれる天使こと獣耳。
「ふん…。ありがとうな〜!!!」
「いや。店長に指示を貰ったからには持っていかなくては…。」
こいつは夜市を潰すときにたまたま居たヤツだ…。縁あって助けたが…。
「お前も家族いるだろ…。こんな夜遅くまでいて大丈夫なのか?」
「いえ!しっかり奉公してきなさいと!母から!」
「いい事だな。」
俺は鼻で笑った。
「ケモ耳ちゃーん!!!お勘定!」
「はーい!!!また後で!!!」
するとケモ耳は別のやつに呼ばれ俺から離れる。
「あの子、とんでもない魔力を持っているよ。」
見かねてか店長が話しかけてきた。
「…?俺魔法のことよく分からないんだけどもどうなの?」
俺は急に話しかけてきた店長にあっけに取られた。店長は話し出す。
「魔力の多さは間違いなく国一…。いや、どの魔法使いより魔力は多い。」
「ふーん。だからあの魔力を抑えるネックレスか。」
「そうなのかもしれませんね。けど魔力操作が…ってよりかは…。量が多すぎていつ爆破するか分からない…。魔法ひとつ教えるだけでも心臓持たないよ…。とんだ化け物を…。」
「その件なんだけどそのネックレスよりも良いものを知ってる。むしろ、操作も容易く済むかもしれない。 」
俺はニヤリと笑う。
「そんなあの子に合う武器なんて…。どの国を探しても無いよ。」
ため息を着く店長。
「まぁ。明日そいつを城に連れて行く。」
「…。そうかい。その時楽しみに…。」
カランカラン!!!
すると、じいさんと神官が焦って店に入ってきた。
「…!遅いじゃん!どうした!何かあったのか…!」
「夜市の元ボスが!!!」
”何者かによって殺されました!!!”
―――――――――――
――――――
「勇者一行」
朝…。城にて緊急会議が開かれる。
席には、王様を始め国を支えるトップ層、軍部の者、団長、そして、俺とじいさん。神官と獣耳は俺の部屋にいる。
「では…。まずのお題なのだが…。」
王様は話し出した。
夜市を作ったと言うこと、夜市が不当占拠されていて勇者たちに助けられたこと、またその治めるものを指名そしてそのものがやられていた事。そして全部自分に非があると謝った。
ここまで言うのかよと思ったが…。これは酷いな…。けど周りの反応は違った。
「いえ!王様がいて今この国はまとまっている!あなた様が望むなら! 」
「あなたは悪くない! 」
とか様々…。この国の王はこの人にしか務まらない…。
”俺もなんやかんや批判されるのを覚悟したが…。まぁ大丈夫だろ…。”
俺は安心した。すると話し終えた王様から話が振られた。
「所で…。なんで誰かに殺されたのか…。それについては分かるか?」
「…。元々なんで俺があいつを幽閉するか決めた理由なんだが…。」
(これを言ったら混乱するかなぁ…。じいさんと俺は声が聞こえた。だが…。聞こえた方向とは違う…。)
俺は頭を捻り考え出した言葉を言った。
「そいつにいずれかこの国を支えて貰いたい…!そう思ったからだ!!!俺はすごい悲しい!」
じいさんは少し顔を苦らせたが周りはうおおお!っと叫ぶ。
(本当は、なんの声を聞いたか…。それが聞きたかった。)
「…。そうなのか…。それは残念だ…。けど誰が殺したのか…。それが謎ですな…。」
その数分話したあと会議は終わった。
ぞろぞろと人が抜けていく中、俺らは座っていた。
俺らは少しばかり話をしていた時…。
「お久しぶりです。」
団長が俺らの近くに来て話しかけて一礼。俺は敬語を使われるのは違和感があったが…。立場上そうなんだろう…。
「団長さんお久しぶりです。任務ご苦労様です。」
俺は当たり障りの無い言葉を言う。
「ありがたきお言葉…。」
”うーん。慣れない!”
俺がそう思っていた時団長は1呼吸置いて…。
「所で…。」
「ん?」
「夜市のかしらの件なんですが…。」
「あー。あの件…。惜しい人物だった。きっと王様を支える1人の…!」
俺が嘘を並べている時、団長が話を切って来る。
「…。嘘ですよね?」
団長は淡々と俺の痛い所を付いてくる。
「・・・。バレてた?」
「はい。じい様の反応を見る感じだと…。」
俺はじいさんの顔を見て睨む。
「あはは…。申し訳ありません。」
「本当の事を教えて欲しいのです。」
俺はじいさんと顔を合わせた。じいさんは”任せます”と。話すかぁ…。
「実はな、その夜市のかしらとの戦闘中にやつが言っていた言葉があってな。」
「・・・。それは。」
「”東の方から声が聞こえてきた”って…。」
「東…。」
「そして奴からは黒いオーラが見えた。」
「…。それで捕まえたと…。」
「そう。殺すものありかなと思ったんだけども…。どうしても聞きたくてな。」
「それについては私も思い当たる節が…。」
「は?」
俺は突然言ってきたことにびっくりした。
「ですが…。はっきり聞こえては来なくて…。」
「…。そうか…。もし何かあったらまた言ってくれ。連れを待たせている…。俺らは先に。」
「はい…。わかりました。」
俺らは王室を出て自分の部屋に向かう。
「・・・。羨ましい…。」
そうぽつんと呟いたのを聞こえないふりをした。
―――――――
自室
「勇者様ーー!!!」
するとケモ耳が俺を見て抱きついてきた。
「あ?どうした?」
すると神官が話をした。
「なんか…。この城に来てからやけに声が聞こえて怖いらしい…。」
「…。へー。」
「あ、あと俺もやばいわ。」
「…。そうか!なら・・・。行きたいところがある!てか今回それが目的でここに呼んだ!」
(もし夜市のアタマが言っていたことが本当ならこの2人にもこの武器たちが合うかもしれん…。)
「行くぞ!」
俺らは城にある古い武器庫に向かう。
―――――――――
私はこの国の軍の指揮系統を任せられている団長だ…。最近魔物の大量発生により対応をしていた時にとある1兵士が城下町に向かう数千体の魔物の討伐をして王様から勇者の称号を貰ったとか…。私は焦っていた…。私よりも地位が低いものが…!どうして!勇者なんかに…!最近変な言葉に話しかけられていて寝不足だが…仕事は仕事…。仕方ない…。私はつかつか歩き城下町への護衛に向かう。
―――――――――
「着いた!」
俺ら4人は、武器庫前の扉に着いた。
俺は扉を開けた。
「うぁぁぁ…。」
ケモ耳の声が響く。
(てかここって声響くぐらい広かったけ…?)
俺らは中に入り道なりに進む。
「「「ここってなんですか?」」」
すると3人は俺に問いかけてきて、
「「「・・・?え?」」」
3人はお互いに顔を合わせた。
「あれ?2人はともかくじいさんはここ来たこと無かったけ…?」
「はい…。そうです。」
「…。ごめんね。言ってなかったね…。お。着いた。」
2つ割れたガラスの筒と武器が液体に包まれているガラスの筒…。
「うぁー綺麗…。」
「これはなんですか?」
「なんだよこれ。」
神官はそう言った。
「この武器は、俺とじいさんの背中にあるやつと同じ分類の武器達だ。」
「これが…。」
「ふーん…。」
「「・・・・!」」
するとケモ耳と神官は急に膝を着いた。
「どうした!」
「耳鳴りが…。」
「なんだよこれ!誰かいるのか!」
するとドタドタと走ってくる音が聞こえて来る。
俺は嫌な予感がして部屋を出る。
そこにばったり1兵士と会う。その兵士は少し青ざめていた…。
「・・・!ゆっ!勇者様!?」
「どうした!」
「王様がお呼びです!」
「何があった!」
「数万と魔物の集団が城下町北口に!」
「・・・!じいさん!その2人は後で追いついてもらう!俺らはその対処に向かうぞ!」
おじさんはそれを聞いてか、俺の方にくる。
「ですが!この2人は今動ける状態では…。」
俺は2人の方を見る。
「・・・。分かった。じいさんあんたは2人を頼む。俺は…。」
するとまた別の兵士が来た。こいつも青ざめてるのかよ…!
「伝令です…!南口に数千体の魔物の集団が!」
「…!そこに兵はいるのか!」
「…。全員北口に…。」
俺は目を瞑り考える。
「分かった。俺が南口に向かう。それに北口には団長はいるんだよな?」
「はい…。前線で指揮を。」
「じいさん、あんたら3人は落ち着いてからでいい、北口に向かってくれ。」
「あなたは?」
「1人で終わらす。どうせ数千体すぐに終わる。」
「…。わかりました。」
「兵士!俺はすぐに南口に向かう。王様にはそう伝えとけ!そして北口にすぐに伝令!絶対死守と!ただ命は落とすな!俺の仲間が来るまで!」
「勇者様…!」
俺はその場を走り去る…。
――――――――――――――
北口前線。
「伝令!勇者様からの伝令です!絶対死守!命は落とすな!俺の仲間が来るまで!」
「ふん…。面白いことを…。」
俺は笑う。
(勇者の力無しでも…!俺はでき…!)
(力が欲しいか?)
なんだよ!急に声が…!まただ!!!
俺はその場で膝を着く。
「だ!団長!?」
――――――――――――――
南口正門
「着いた!」はぁはぁ…。
俺は刀に手をかける。
「力を貸してくれ!ライフ・シルフ!」
俺は戦地に向かう。
――――――――――――――
南口で勇者が戦闘を始めた直後…。
城に居た3人は知る由もなかった…。が、感じ取れるものがあった。
「…!これまずい…。もし間に合わなければこの国は終わる…。それに…。あいつも…!」
久々に焦る…。お嬢様と別れた時以来…。
するとケモ耳が立ち上がる。
いかにも動いていいような顔色では無い…。
「獣耳!動くな!…。私が行きます。南口も北口も落ちたら本当に終わる…。」
ケモ耳は話し出す。
「いや…。あの人が待つと言ってくれた…。私はあの人の力に!」
(なら、私を使え。)
「誰!?どこ!?」
ケモ耳は辺りを見渡す。
(ガラスの中だ…。)
「この筒の中…。この杖…。」
(お前の願いは聞き入れている…。あとはお前次第だ…。どうする?)
「うん…。力を貸して!!!」
(心得た!)
パリん!ガラスが割れ杖が出てくる。
私は気分が良くなった…。とても不思議なくらいに…。
「私勇者様の所!行ってくる!」
すると颯爽に行ってしまった…。あれ?そっちって…。北口じゃあ…?
「神官さんは…!?」
「ふん…。俺は正直今辛いが…。あんなガキに先行かれるのは正直…!嫌だね!俺も行く!」
すると神官さんはその場を走り去った。
「…?皆さん…。元気になりすぎでは…?・・・。いや!考えるのは程々に…!すぐに南口の方に!」
そう北口に走っていくおじさんであった。
―――――――――――
北口では…。
「うぁぁぁぁ…!!!」
「まだ勇者様は来ないのか!?」
「団長どのは一体何を!」
その時団長は前線を離れていた。
(す…。済まない…。みんな…。アタマが痛くてそれ所では…。)
ダッダッダ!!!
「なんだ?」
「あ!あれは!」
兵士がそう指さした先にいたのは…。
「小さい子供!?」
「あ…!あれ!?勇者様は!?」
「勇者様は今南口に…。ここは北口ですよ!」
「…え!?」
私は辺りを見渡す。
「本当だ…。人いっぱい…。」(それに血の匂い…。怖い。)
(落ち着きなさい…。あなたは強い。私が認めています。)
「え?また同じ声!どこから!?」
(杖からです…。杖を上に掲げ私の名前を言ってみてください…。フォローします。)
「けどあなたの名前なんて!」
(自体は一刻を争います…。私の名前は・・・!)
「ライフ・サラマンダー!」
するとあたりは雲に覆われ…。
「え?え?え?」
空から炎の渦が地面に突き刺さる。
どががが…!
煙がまった…。
「これは一体…!」
私は目を疑った。こんな小さな子供が私以上の力を秘めているとは…!
辺りを見渡すとそこは火の海…。だが、我が軍の兵士たちはみな無事なのだ…。どう言った神業だよ…。
するとケモ耳さんはばたんと倒れてしまった…。
「がががが…。なんで体が急に重たく…。」
(今なら…。やれる…?)
何故か…。俺は腰にあった刀を抜いた…。体は軽く…。今ならやれる…。俺は刀を抜いた…。
「・・・・っ!」
スパン!
「・・・・。」
(…。殺し損ねていた魔物が何十体か…。)
「…。ありがとうございます…。当分動けそうに無いです…。」
「いいえ。ゆっくり休んでください。」
私は笑顔で答える。
「ケモ耳さんーー!」
城下町方面からじいさんが来た。
私はケモ耳を抱き上げ、向かってくるじいさんに渡す。
「その子を頼みます。私は前線に向かいます。」
辺りを見渡すじいさんはびっくりしていた。
「これは一体どうゆう状況ですが…?」
「ケモ耳さんが…。」
「・・・。これマジですか?」
「うん。では。私は向かいます。」
そう走り去る。
「・・・・。はや…。」
「うぅ…。」
目を覚ました…。
「あ!ケモ耳さん!大丈夫ですか!?」
「だ…大丈夫です…。」
「それより早く!医務室へ!」
「いや…。私は大丈夫…。北口の魔物は…。ある程度…。減らしました…。あとは…!勇者様の方…。」
「勇者さんの方には神官さんが行ってます!あなたはもう休んでください!見る限り顔色が…!」
「いや…。多分…。まだ…来る。私も行かなくちゃ…。」
「…。いや…!あなたは休ん…!」
「行かせろ!私も行く!」
「・・・・。わかりました…。無茶はしないでくださいね…。」
私はケモ耳さんをおぶって南口に向かう。
――――――――――
南口。
(・・・・。)
「疲れたー!」
俺は地上に大の字に倒れ込む。
「ふぅーー…。シルフ持ってなかったなら…。きつかったなぁ…。」
あたりは1面魔物の死体だらけ…。疲れたわぁ…。それにしても北口の光…一体なんなんだ…。
「おい。クソ勇者。寝てるなよ。」
「…。神官…。お前。」
俺は起き上がる。
「休憩終了!よし!北口いく…!」
どどど!!!
「なんだ…。この足音…!」
「まさか・・・!」
足音がなる先を見る。
「は?」
見るからに数千体…。
「これは…。神官!おまえはすぐにここから離れろ!これは本当にまずい…!」
「いや!俺は逃げる気は無い…!」
「は?」
「俺は!」
(あなたの願いを聞こう…。)
「・・・!また頭が…!」
また俺は膝から倒れ込む。
「急にか!?おまえはここに休んどけ!ここは俺が稼ぐ!」
俺は身体に力を入れ魔物の軍隊に向かう。
(おまえは早く逃げてくれ…!頼む…。)
―――――
(…。ここは一体…。)
俺は気が着いたら白い部屋に居た…。
(確か…。いた所って西口の…。)
「あなたの願いは?」
背中の方から声が振り返る。
「うぁ!」
杖が喋っていた。
「あなたの願いは?」
「俺は・・・!」
――――――――
俺は目覚める…。
(俺は気を失っていたらしい…。そして異様に寒い…。外だからか?…!いやそんなこと考えてる場合じゃない!)
俺は辺りを見渡す。俺の隣には突き刺さった杖があった。
「この杖は…!」
俺は杖をつかみ勇者の方に走り向かう。
「お前の力を貸してくれ!」
(喜んで…。)
「お前の名前は!」
(私の名前は…。)
「・・・!」
俺は立ち止まり杖を上に掲げる…。
「力を貸せ、ライフ・ウィンディーネ!」
太陽は雲で隠れ…。雨が降る。そして大雨へ…。
「なんだぁ…!」(遠い所は雨が降ってねぇのに…。どうゆう事だ…?)
そして雨はだんだんとあるところに一点に集まっているのがわかる…。
「あれ?あの場所って…!」
そして雨はやみ太陽が出てくる。
そして…。水の塊が無数に飛んできた!
「…は?」
俺は既のところで避けた。
魔物どもの叫び声と、共に魔物どのの貫通する。
攻撃から数秒…。俺は元いた所に居た。
「ひゃー…。酷…。」
あたりは血の海…。
「勇者様!!!」
「ゆ…うしゃ…さま…!」
じいさんとそれを抱えられたケモ耳が居た。
「お怪我は!」
「俺は大丈夫。それよりケモ耳、お前顔色悪いがどうした?」
「いや…。大丈夫です。勇者…さまが心配で…。」
「休めよ…。」
俺は膝をつき倒れる。
「…!大丈夫ですか!?」
「いや大丈夫。それより神官は?」
「神官さんなら杖に抱き枕みたいにして今寝てます。」
「え?」
「あの雨雲どうやら神官さんが呼んだらしくて…。」
「…?ならやべぇわ。」
俺は笑った。
そして俺たちは数千体と及ぶ魔物襲撃から城下町を守りきった。
――――――――
後日。
「ぎゃーーー!体痛い!」
「・・・!なんでそんなにお前は元気なんだよ!」
「・・・・・。」
「うるさいですよ!」
俺たち3人は医務室のベットで寝ていた。
「…。すまん…。」
「ふぁぁ…。あれ?皆さんうるさいですよ?」
「・・・・!」
「・・・!!!」
「「「起きたーーーー!」」」
俺らは起きたケモ耳に近づく。
「え?え?え?どうしました!?」
「お前!今まで寝てたんだぞ!」
「????まぁ、お腹すいたんでご飯ください。」
「そうか!じいさん食べに行くぞ!俺も元気になった!」
「はい。神官さんも行きますよ。」
「嫌だ!俺まだ動け…!」
体を動かす…。
「あ…。あれ?軽い。」
「なら行くぞ!」
俺らは医務室から出て食堂に向かう。
―――――
それ以降俺らは勇者一行と言われ魔王討伐に任を任される…。
最後まで読んでいただきありがとうございました。感想、レビュー、ブクマ、評価をくれると嬉しいです。改めてありがとうございました。