洞窟のぬし 18話
18話です、1週間と2日ぶりの投稿です、こんなに遅れたのは理由がありまして…
他の投稿とか鬱とか寝不足とか、それと単純にアルケミックとの戦闘ですね。
もう1度やった相手の戦闘を書くかどうか、単純に数が増えたので…まぁ簡略化しましたね。
電気を放つ恐竜、アルケミック、語呂がアルケミストと似ているが関係はあるんだろうか。
アルケミストは錬金術師って言う意味だったような気がする、電気を何もないところから生み出す、そう言う点では錬金術かもしれない。
まあ、そんな事より目の前のことだよな。
『ババババ』
洞窟から現れた6体のうちの1体が唾液を垂らしながら、俺目掛けて走った。
「来るよソラ」
「分かってます」
『バチーン!!』
アルケミックは電気を口の中でため、思いっきり吐き出すように、その電気を放つ、俺はその電気を避け、ナイフを投げる。
だが、そのナイフは当たらず、地面に突き刺さる、馬車の中にあったナイフをこっそり持ってきたが、外れたか。
やっぱり投げナイフは当たらんな。
『ババババ』
メイと顎門には目も暮れず、俺を狙ってきたか、なんだ俺はそんなに美味しそうに見えるのか。
しかし、この数を相手か、弱点があるとは言え難しい…
「…バインド」
顎門がそう唱えた瞬間、全てのアルケミックの足元に魔法陣が現れ、アルケミックを拘束する。
「おぉお」
「ナイスだ顎門」
「ま、こんなもんだな、別にこいつらは…欲しくはないけど、片付けるにはコレが手取り早い」
顎門は剣の持ち手部分から6枚のカードを取り出し、そのカードを上に向けて投げる、するとアルケミックが光始める。
アルケミックの体が徐々に光に変わり、その光は空に舞うカードに吸収される。
「はい、終わりっと」
顎門はそう言いながら、地面に落ちたカードを拾い、ポケットにしまう。
「いやいやちょっと待てぇ」
「なんすか先輩」
「なんだそれ」
「これすか、俺の能力すよ、カードに生物や物体を封印できる俺の能力」
「そんな能力聞いたことないよ、カードに封印…そんな力もあるんだ」
「てか、なんで隠してた」
「いや、隠すも何も聞かれなかったんで」
ようやくわかった、あいつが言ってた捕獲が、捕獲するための道具がなかったのは、カードに捕獲するから要らなかったのか。
と言うかそんな能力あったなら、あの時逃げなければよかったのに。
「しかし…同じ奴が6体も居てもなぁ」
「厳選すれば?」
「いや現実世界でやったらただのやばい奴じゃないすか、それに俺は途中で捨てる男じゃないんで」
グラグラグラグラ
地面が少し揺れ、洞窟が少し崩壊する。
なぜだろう少し嫌な予感がする。
「…ああーあ、起きちゃった」
「起きたって…まさかギドルが」
俺がそう聞くとメイは静に頷いた。
時間が経つにつれその揺れが強くなっていく、それに少し体が痺れる、顎門なんて髪の毛がピンピンに立ってる。
まさか奴の仕業か、いやそうだな。
「これは不味くないすか」
「ええ、2人とも一旦離れ…」
メイが言葉が中途半端に途切る。
地面には大きな亀裂が開き、いろんな動物がその場から逃げていく。
それと同時に雲が曇り始めポツポツと水滴が落ちてくる、これがぬしの力か、戦っていないのに、もう既にすごい。
『ゴロゴロゴロゴロ、バギューン!?」
雷が洞窟から空に登るように現れ、その数秒後に洞窟を壊しながら、巨大な恐竜が飛び出す。
クビにはとても分厚いエリがあり、背骨のラインにはギザギザに尖った背びれ、黒く輝く無数の歯。
そして何よりデカい…7mはあるとは聞いていたけど、想像以上にデカい、7mってこんなに大きいのか、とてつもない迫力だ、これがギドル アルケミック。
「…来た、今回なターゲット、2人とも気を引き締めて」
『バゴーン!!』
ギドルが叫ぶと同時に背びれが光り輝き、その背びれから光の光線が放出される。
その光線は俺とメイの真ん中を通り、後ろにあった巨大な石を一瞬で蒸発させた。
当たってないのに、体が一瞬燃える様に熱いかった、それに眩しい…あいつわざと外したな、とっとと立ち去れ、そう言っている様に聞こえる。
光線を打った後は何もせず睨んでるだけ、このまま立ち去れば逃してくれそうだな。
だが、今日は依頼で来たんだ、逃げるわけにはいかないよな。
「ねぇ、アギトさっきの能力で封印とかはできなりしないの」
「いや、あの能力は弱ってたりしないと使えないんです、だからまずは弱らせないと」
「あの巨体を相手にするのか、弱点の電気袋を攻撃できそうもない」
「ソラ無駄だよ、あいつには電気袋がないの」
「え?」
「あいつは進化した事で、電気袋って言う弱点を克服したの」
「じゃあ弱点は…」
「…目ぐらいしかないかも」
「それは全生命体共通ですよ」
弱点無しか…しかも大きいし電気を使う、こんな奴倒せるのか。




