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エリは力の証…らしい 第15話

15話です、今回はアルケミック戦です、ギドル戦はまだ先ですがそこまで長くはないです。

【助けてっピー】


ペンギンはアルケミックの群れに追われながら叫び、俺達に気づくと、全速力で走り、飼い主の顎門に飛びかかる。


「うわぁああ、お前飛びかかってくるな」


「怖かったピー怖かったピー」


「テメェ何引き連れて帰ってきてんだよ、それになんだその語尾のピーは、放送禁止用語でも言ってるのか」


「顎門この小説はピーじゃなくて⚫︎⚫︎で隠してるから違う」


「いきなり何言ってんだ先輩は」


「ちょっと喧嘩しないの、敵の数は5体、だけど無駄に手間をかけると援軍を呼ばれる可能性がある

それに下手すればボスのギドル アルケミックが来る可能性もある、時間はかけずに手短にいくよ」


いや、そんな事言われてもな、アレって2mの恐竜だろ、そんな奴を相手するとか、無理だろ。


「嫌だっピー」

「お前が招いた始末だとっとと行ってこい」

「あんなのと戦っていうピか」

「そうだ」

「無理無理無理無理だピー」


ペンギンは寝転がってダダをコネ始める、顎門はそんなペンギンの首を掴み、野球選手さながらのホームを作り、思いっきり投げ飛ばした。


「おら!行ってこい!!」


「嫌だアアア!!!」


酷いことするなこいつ、動物愛護団体に訴えられるぞ。


「アアアア!!もうやってやるピッ、アイスソード」


ペンギンは口を大きく開くと、30cmほどの氷の剣を口から生成し、その剣をアルケミック目かげて、吐き出す。


『バチィィィ!?』


その剣は後ろに居たアルケミックの頭を貫き、そのアルケミックは走る勢いを無くし、地面を転がる。


「すご何アレ」


「ソラ見惚れてないで、来るよ」


メイはそう言いながら腕に鉤爪を装備し、少し距離を取る、すると2体のアルケミックがメイを狙いに移動する方向を変える。


つまり残りの2体は俺と顎門でどうにかしろって言うことか。


「したかないが、行くぞ顎門………」


「………」


「………」


「………」


「ん?…顎門…って居ない、あの野郎どこ行きやがった」


当たりを見渡すと顎門はおらず、乗ってきた馬車に顎門に似た人影のような物が見える。


あの野郎逃げやがった、まあ確かにこんな奴が相手だと逃げるのは当たり前か…ってそんなこと考えてる場合じゃない。


『バチバチバチ』

『バチバチバチ』


「おいおい、流石に2体は無理があるだろ」


俺は口を開けて突っ込んでくる、アルケミックをかわし、鈍器(杖)で攻撃をするがびくともしない。


さらに追い込みをかけるようにもう1体が口を開け突っ込んでくる。


まずい、これは……死んだ


「ウィングショット」


そんな声が聞こえると同時にメイがつけていた鉤爪がアルケミックの腹に思いっきり突き刺さり、バチバチと言う音と共に、滑るようにして倒れる。


「気をつけてよ」


メイはアルケミックの攻撃を避けながら、そう言う。


「ありがとうございます…ってそれどころじゃない」


『バチバチバチ』


アルケミックはこちらを睨むように目を細める。


この鈍器(杖)じゃどうにもならんな、ここはあの飛んできた鉤爪を使うか。


「俺のサイズに合うかどうかわからんけど」


俺は急いで後ろで倒れているアルケミックの死体に近づく、すると突っ立っているアルケミックの首周りが突然光だし、さっきまでなかったエリが突然生えた。


『バヂヂヂヂ』


「な!?なんでエリが」


「アレはエリマキ・アルケミック、まさか進化したのこんな土壇場で、ソラそれ相手は無理がある一旦下がって」


「いや下がってって言われても」


『バチーン』


エリがついたアルケミックが叫ぶと同時に、エリが光だし口から電気を放出する。


バチバチバチバチ


その電気は砂埃を起こしながら、俺のすぐ隣を横切った。


当たっていないのにも関わらず、髪の毛が逆立ったぞ、あの電気一体何ボルトあるんだ、当たったら気絶じゃ済まないぞ。


「…これ逃げられるのか」


『バヂヂヂヂ』


「落ち着け落ち着け、一旦落ち着こうか、ほらそこの馬車の中に美味しそうな人がいるから」


『バヂヂヂヂヂヂヂヂ』


アルケミックは俺の行動を理解できていないようで、エリにエネルギーを溜める。


なんで理解できないかな、やっぱり頭が小さいからか。


『バヂーン!バッ…』


アルケミックが電気を放つ体制になった瞬間、アルケミックの足元に赤い魔法陣が浮かび上がり、その魔法陣から無数の鎖が現れアルケミックを拘束した。


バヂーン!!


中途半端に止めたからか、電気が口の中で暴発し、少し煙がモクモクとたつ…だけどまだ生きているようだ。


「この間にトドメを…」


俺は急いで鉤爪を取り、鎖で拘束されているアルケミックにトドメをさす。


鉤爪には血が付き、赤の服でも少し目立つ血が、顔の頬にまで飛び散った、向こうから仕掛けてきたとはいえ、なんか少し嫌な気持ちになるな。


「しかしこの鉤爪すごいな、俺でも倒せたぞ」


「大丈夫すか先輩」


「顎門…お前大丈夫じゃないだろ、自分だけ逃げやがって」


「いやいや逃げてませんよ、戦力的撤退ですよ、それに最後にはちゃんと手助けしたじゃないですか」


「手助け?」


「あの鎖で」


「もしかして鎖はお前が」


「YES、まあ捕獲するために使ったんですけど…死体だとな…」


「そう言えば捕獲するんだったな、なんか悪かった」


「いえいえ別に構いませんよ、こんな小物より俺の狙いは大物ですから

それより先輩、俺のこと囮にしようとしてませんでしたか」


「…さ、さあ……なんの話だが」


「おーい大丈夫だった2人とも」


血に汚れたメイがその血を払いながら、こっちに来た。


「あ、メイちゃんお疲れ様です」


「うん、お疲れ2人とも」


「凄い早いですね」


「え?何が」


「いや、2体同時に相手してたのに、凄く早くこっちにきたんで…」


「いやアルケミックぐらいだったら簡単だよ、お腹あたりに電気を貯める袋みたいのかあるから、その袋を少し傷づけるだけで、電気が暴走して勝手に死ぬの」


「へ〜そんな倒し方が…」


よく見たら鉤爪飛ばして殺した奴も腹あたりに突き刺さってるな、もしかしてあの距離でピンポイントで当てたのか、その袋に


やっぱりこの人、凄い人なのか。


「まあ、ギドルには効かないんだけどね、それにしてもあんな土壇場で進化するなんて」


アレが進化か…凄い時間をかけてする物とばかり思ってたけど、あんな短時間で進化するんだな、しかもエリが生えるって。


「エリマキ・アルケミックすか、他のアルケミックとは違ってエリがついてましたね」


「うん、エリマキがついて少し強くなった感じだね、太陽の光を電気に変える力を持つ

ギドルと違う点は大きさと、太陽光を電気にしか変えられない、この2つかな」


「ギドル・アルケミックのお試し版ってところですか」


「そのお試し版で死ぬかと思ったんですけど」


「まあ、何よりみんな目立った傷ないようで安心だね、アルケミックが見つかったって言うことは近くに群もあるはず

すぐに見つかるよ」


「見つかるまで張り込みですか…」


「うん」


あと何時間かかることやら、しかし手下でこれか、俺の力だけじゃ何もできなかったな、ボスは傷一つなくいけるのかな…


いや無理そうだな、できれば死なないことを願う。


エリマキ・アルケミックと言う存在は最初なかったですが、この物語における進化がどんな物かの説明に丁度いいと思い、今回登場しました。


そう言えば今回当時した魔法でウィングショットと言う魔法がありましたが、この魔法は手に持つた物、もしくは装備した物、を風の力で飛ばす魔法になっています。


僕の腕の問題でそこら辺がわかりづらかったと思いますが、ウィングショットと言う魔法はこう言う魔法です。

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