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庭にクモが多い

作者: 海老フライ

庭のクモが多い。

クモ嫌いの人は多いと思うのだが、ウチでは他の虫を何でも退治してくれるクモを生きた殺虫剤として大事に保護している。

家の中にも度々侵入してくるが、できるだけ殺さずに外に開放している。

そのためか年々生息している種類も個体数も増えてきている気がする、のでここらで一度名前と生態をまとめておきたい。


●ジョロウグモ

アシナガグモの仲間、足や体が細長い。最大勢力、20匹くらいはいる。黄緑~緑色で大きくなると3センチ程まで大型化し赤い点が見えてくる。やや立体的な円形に近い網を張る。ピンチになったときの得意技が”高速振動”で、自ら音叉のごとく振動し捕捉されにくくする。脚だけを犠牲にしたのか脚がない個体をよく見かける。


●オニグモ

オニグモの仲間の代表格、角ばっている。2~3匹程度だが庭の常連さん。茶色から黒っぽい色をしていて、やはり大きくなると3センチ近くになる。割と普通の円網を張る。昼間は隠れたり擬態することで生存を図っているタイプ。その場合、夜に網の真ん中に出勤してくるが、なかには日陰の場所で昼間から網の中央にいる事もある。大胆なのか不用心すぎるのか、よく鳥に食べられるらしい。


●ヒメグモ

ヒメグモの仲間の代表格、丸っこい印象を受ける。今年は勢力拡大したのか7匹程度見かけた。かなり薄い茶色をしている、あまり大型化はしないようで1センチ程度。不定形の網を張る。ピンチのときの得意技は”ゴミのふり”、風に吹かれてくるくるふらふら~とした動きを演出する。鳥に食べられてた。


●ハエトリグモ

ハエトリグモの仲間。2~3匹程度だが、わりと常連。何種類かいるっぽいが、細かな見分けがつかない。1センチない位の小ささ。網を張らずに自ら虫を狩りに行くアグレッシブさを持つ。得意技は”超速機動”、クモ類最速の目にも留まらぬ速さでジャンプ、バックステップ、サイドステップを繰り出す。江戸時代にはこいつで鷹狩ごっこをしてたとか。


●アシナガグモ

アシナガグモの仲間。1匹いた。サイズ感はジョロウグモに同じ。茶色で小枝に擬態していて全身をまっすぐに揃えているのが特徴。ほぼ円形の網を張る。網の振動を感知すべく一本だけ脚を立ててたりする。


●アリグモ

ハエトリグモの仲間。数年前から1匹見かける。サイズはハエトリに近い。オスは大顎で違いがわかるが、メスは完全に蟻にしか見えない。よく観察すると、蟻のように歩き回らずハエトリ特有の動きを見せるので、それでようやく判別がつく。


●シモングモ

ユウレイグモの仲間。屋内の隅っこあたりによくいる。体は小さいが足が長くて3センチ位はある。白くて弱そうな印象。不定形の網を張る。


●ビジョオニグモ

オニグモの仲間。最近発見した新顔。通常のオニグモと違い脚が緑、脚先が薄橙色。キレ網という円網の一部が欠けたような網を張るのが特徴。得意技は”隠れ家作り”、葉っぱの上に屋根になるように糸をきれいに並べて、昼間はそこを隠れ家としている。隠れ家の屋根越しに振動感知の脚を出しているあたりは、ちょっと妖しげな仕草に見えなくもない。ちなみに出現シーズンと脚の色が少し違うだけのアオオニグモというのもいる。

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