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藍理集  作者: 藍理
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摩訶不思議

ほんと、おかしいよなぁ。

どうして、「別れ」なんてあるんだろうね。不思議でしょうがない。

と、昔から今でもなおそう思う。

この「春」という季節は、出会い,始まり,希望の季節である反面、別れ,終わりがくる季節でもある。

今まで、仲が良かった友達、大好きな人とも離れ離れになってしまう。そして、新しい出会いを迎える。

記憶はいつかは薄れて行くもの。例えば明日が卒業式である今ならば、記憶も新しい。皆の顔もはっきりと覚えている。ただ、これが後数年経つと思い出しにくくなる。それが、記憶というもの。大切な記憶を失わない様に、「別れ」をなくせばいいのではないか。友達作りが苦手な自分は本気でそう思った。今ある関係を失いたくない。仲の良かった相手だって、違う場所で仲の良い人と巡り合って自分を忘れてしまうだろう。そんなの怖い。嫌だ。離れたくない。泣きながら毎日考えた。でも、そういうわけにもいかない。嫌だけど、苦しいけれど、逃れられない事実。

沢山の出逢いと別れを繰り返し、自分を作り、運命の人と出逢い、子供を身ごもり、仕事に没頭し、やりたいことをやり、人生を謳歌する。そして、一生を終える。それが人生のループ。皆に平等に与えられた権利である。

そのループを乱すことはしてはいけない。その場にとどまっているだけでは、何も始まらない。自分自身のためにもならない。

だから、自分は自分自身のため、辛く悲しいけれども、「別れ」というものを受け入れよう。

それは、君もだ。

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