あなたへ
長い年月の間
僕と君は、何処まで仲良くなれたかな。
まさか、嫌われてはないと思うけど...
僕は、君に何をしてあげられたのだろうか。
沢山笑わせることは出来た?
困った時は、助けになれたかな?
あれ程一緒に居た時間も、後もう少しで終わってしまう。
思い出になってしまう。
そんなの、知っていたはずなのに。
だからこそ、怖い。
離れることが、怖い。
思い出で終わってしまう事が、怖い。
君は僕に、沢山くれたよ。
幸せに暮らせていることとか、
前向きになれた事とか、
笑顔でいられることとか、
努力して、頑張る事とか、、
普通かもしれないけれど、僕にとっては普通ではなかった毎日は、今の僕は、
全部君が僕にくれたものなんだよ。
だから、恩返しがしたい。
僕からも、君になにか届けたい。
送りたい。
だけど、そういうことに関してよくわからない。
形あるものを渡したところで、それが恩返しになるのか...いいや、何処か違う気がする。
いま、僕ができることは。
......わかんないや。
傍にさえ居てくれれば、居れれば、それだけでもう。充分すぎる位かな。
そんなの綺麗事だ
って思うかもしれないけれど、案外そう考えてしまうもの。
あなたと離れてしまった後でも、
きっと僕は、忘れられずに
君の好きな歌を聞いてしまうんだろうな
眠れない日があるんだろうなぁ、
今は、とにかく、残り少ない時間の中で、君に何をしてあげられるのかを探そう。
それが今の僕にできることなのかな。